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「核融合発電」ほか次世代エネルギー革命こそ日本復活のエンジン。中国や新興国に負けない技術と資源がある=斎藤満

日本海側に多く存在するメタンハイドレートにも期待

日本ではこのほかにメタンの燃焼についての研究が進んでいます。

メタンガスはCO2以上に温室効果が高く、空気中に存在する分以上に海中に存在する分が多くなっています。空中にある分では牛のゲップによるメタン排出分を吸い上げ、これを燃焼させて発電する研究がなされ、またそのメタンとCO2を混ぜて燃焼させ、トータルでの温室効果ガスの抑制法も研究されています。

また海中にある分としては、日本海側に多く存在する「メタンハイドレート」が注目されています。採取するコストを考えると採算に合うのか議論がありましたが、原油や石炭価格が高騰し、円安になって輸入コストが大幅に高まったことから、メタンハイドレートの不利な面が後退しました。

それだけでなく、海中に存在するだけで温室効果ガスの排出につながるリスクがあり、これを燃焼させてメタンの総量を減らす意味はあります。メタンはその採取にコストがかかるものの、産油国から買う必要がない分、経済安全保障にも資する面があります。

また排出権ビジネスにおいても排出量減で貢献が期待されます。

フリー・エネルギー開発

さらにフリー・エネルギーの活用として期待されているのが、雷などにみられる大気中の電気エネルギーの活用と、宇宙から絶えず地球に到達している電磁波エネルギーの活用で、いずれも自然界にあるものを「フリー」に使えるものです。

雷エネルギーの研究は日米で進んでいます。いつどんなところで発生するのかの研究も進んでいます。日本では夏に内陸部で多く発生し、冬には日本海側で発生することが多く、また富士山での研究もなされています。常時発生するわけではないとしても、発生時のエネルギーは膨大で、これを取得し、蓄積できれば大きなエネルギー源になります。

また電磁波エネルギーは世界中どこでも取得可能で、まさに「フリーエネルギー」の代表です。各家庭でパラボラアンテナで取得し、電気転換して家庭で利用できれば大きなエネルギー革命になります。

Next: エネルギーロスの極小化(常温超電導)も。日本の未来は明るい?

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