何かと話題になっている「ChatGPT」ですが、うまく使いこなせば勝ち組になれる可能性があります。さらに普及すれば、AIに丸投げして終わる人と、活用してさらなる付加価値を生み出す人の「二極化」が進むでしょう。思考力がなく、知的にサボる人からどんどんAIに仕事を奪われていきます。(『 午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門 午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門 』午堂登紀雄) ※この記事は音声でもお聞きいただけます。
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プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。
「ChatGPT」を活用できれば勝ち組に?
何かと話題になっているChatGPTですが、ChatGPTで作った台本でTikTok100万再生超えを連発するティックトッカーがすでにいるらしいです。
使い方で大きな差がつくかもしれず、たとえば夏休みの宿題(読書感想文や宿題)が楽勝で終わるかもしれないなとか。
あるいはポイ活のコメントや値引きクーポンがもらえるユーザーレビュー、懸賞論文とかで使えたりして?
ただしネット上には間違った情報もたくさんあふれており、それらをエサとして食べるAIによってフェイクニュースが量産されるリスクもあります。
むろん性能アップや進化によって改善はしていくのでしょうけれど、やはり間違いは避けられない。
なのでAIによって出された何らかの回答を鵜呑みにするのは危険で、しかし論理的でそれらしい回答を出してくるので、これまで以上にファクトチェックの重要性が高まります。
AIに丸投げする人・使いこなす人の「二極化」へ
でも、やはり鵜呑みにする人は多いでしょうね。
テレビで「これを食べればダイエットに効く」と紹介されただけでスーパーの棚からその食材が消えるわけですから。
そういえば以前、大阪府知事が「コロナにうがい薬(イソジン)が効く」としゃべったら売上が伸びたくらいですしね。マジで?と思いましたが、ウラも取らずに本当に買う人いるんだ…と驚きました。
また、マイクロソフトもオフィス製品にこのAIを組み込む予定らしく、パワポ資料の作り方などが変わりそうです。
でも、これもやはり、ラクだと安易に流される人と、伝えるべきメッセージにエネルギーを注げる人とに二極化しそうな気がします。
前者は「チャチャッと作って、はい出来上がり!」で終わる人。後者は「体裁作りで浮いた時間を使って、内容のブラッシュアップに集中できるな」という人でしょうか。
便利になる一方で、それが人間の知能を低下させるのではないかという懸念もあります。
たとえば若者(に限らずかもですが)の文章読解力が落ちているようで、おそらくSNSやチャットアプリで短い文章しかやりとりしないからではないかと思います。
テクノロジーは便利だけど、便利がゆえに思考する人と知的にサボる人が二極化し、それが格差をより拡大させるのだろうなあと思います。
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