バクチ打ちも長期国債を売買する
長期国債の売買は、長期資金を貸したい人と借りたい人が主に行なうわけですが、長期資金とは無関係なバクチ打ちも売買に参加することがあります。
長期金利が低下すると予想しているバクチ打ちは、銀行から金を借りて長期国債を買うわけです。予想どおり長期金利が下がれば、長期国債が値上がりしますから、売って儲けて銀行への借金を返そう、というわけですね。
予想が外れて長期金利が上がれば買った国債が値下がりして損をしますが、バクチというのはそういう物ですから仕方ありませんね。
日銀が大量に国債を買っているから長期金利が押し下げられている、と前述しましたが、もしかするとバクチ打ちたちが「日銀が長期国債を買うから長期国債は値上がりするだろう。今のうちに買っておこう」と考えて大量の買い注文を出し、それが長期金利を一層押し下げているのかもしれませんね。
(筆者注:本稿は厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。)
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2023年4月27日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による