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来るか為替介入。今夜の「米雇用統計」展望とドル円トレード戦略。基本は“押し目買い”で=ゆきママ

️ADP雇用報告は2年8ヶ月ぶりの低水準も雇用市場は引き続き堅調

今週の指標でサプライズとなったのは、8月分の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が予想の880.0万件から961.0万件と大きく上振れしたことでしょう。前回(7月分)の時は逆に予想を大きく下回り、金融引き締めの効果が意識されました。JOLTSはブレやすい指標ではありますが、まだまだ採用意欲そのものは旺盛なのでしょう。

雇用指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

雇用指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

先に発表された雇用指標の結果を見ると、給与計算サービス大手のADP社の全米雇用報告の下振れが目立つ結果となっています。前月から比べてもそうですが、市場予想の15万人増からも大きく下振れ、2年8ヶ月ぶりの低水準となっています。

一方、新規失業保険申請件数はかなりの減少傾向が続いており、労働市場のタイトさ、選ばなければ職はいくらでもある状況が続いており、JOLTS求人件数の多さを裏付ける結果となっています。

また、ISM(全米供給管理協会)の雇用指数も非製造業部門は前月を下回ったものの、製造業部門の数字は大幅に改善して節目の50.0ポイントを上回っており、やはりトータルで見ると引き続き雇用市場は一定以上の強さがありそうです。

️トレンドが変わる可能性は低い。為替介入も警戒しながらロング!

雇用統計の数字が相場に流れを変えるかについてですが、非農業部門雇用者数(NFP)がマイナスに落ち込むとか、平均時給が前月比でマイナスになるといった極端な数字が出ない限りは難しいと言えるでしょう。

やはり雇用統計自体振れ幅の大きい経済指標でもありますし、全体の傾向が問題となりますので、予想を多少下回る程度ではトレンドが変わるようなイベントとはなり得ないでしょう。

ちなみに事前予想では、NFPが+17.0万人増、平均時給が前月比+0.3%・前年比+4.3%となっており、まずまず堅調な数字が見込まれています。

米金利上昇からのドル高というトレンドは変わりにくいですし、日銀の政策変更観測が後退したことで円売りも支えになっていますから、基本的には押し目買い・ロングという戦略になるでしょう。

Next: 基本的には“押し目買い”。今夜の想定は1ドル=147.50〜151.00円

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