安倍派ではパーティを利用した券売キックバックモデルも開発
自民党の最大派閥である安倍派では、この政治資金パーティの開催を巡って販売に精を出す議員にはノルマを超えた分が帳簿上に出ないかたちでキックバックされていたことが判明。検察からも狙われる状況になっています。
1つの政治資金パーティに20万円の支払いをした者は氏名・住所などを収支報告書に記載しなければなりませんが、3万円程度ともなればほとんど支払者は匿名状態で、誰が支払ったのかはまったくわからないという……実に都合のいい仕組みとなっています。
実際に個別の政治資金収支報告書の記載内容では、収入の95%が匿名の状態に。誰から集めたものか不明で、しかも集まった資金は無税となるわけですから、政治家にとっては凄まじい錬金術のプロセスであることは間違いありません。
だからこそ匿名性抜群の集金能力の高い安倍派では、ノルマ越えの議員にはキャッシュバックプレゼントを行うことができたのでしょう。
しかし、外部からのタレコミか検察の独自捜査かはよくわかりませんが、どうも報告書記載収入と実収入に差があることを目ざとく見つけた輩の活躍で、安倍派は大きな危機に直面することになっているというわけです。
政治資金パーティはより厳密に規定・法制化されるべき行為
国会議員、とりわけ衆議院議員こそが国の法律をつくるローメーカーですから、自分たちに係るものについてはロクに法制化せず、ずるずるに甘いもののままにしておきたいとのは想像のつく話。
これが現実ですから、政党助成金など本当はとうの昔に廃止すべき仕組みです。しかも政治資金パーティが乱発される現状下で言うなら、いったい誰がその券を購入しているのか、1円単位から公表すべき状況にあることが見えてきます。
実際の収入がいくらあったのかもよくわからないなかで、それを利用して派閥の裏金作りの仕組みまで確立されてしまい、政治団体の長にもしものことがあれば政治的後継者と何の関係もない安倍元首相の政治資金いただきおばさんの昭恵夫人のような存在まで登場する始末では、日々の増税に苦しみ、少しでも収入・利益が出れば税務署に鬼のようにチェックされてグーの音も出ない下級国民はいたたまれないものがあります。
一度政治家になったら家業にしたいと思うこの劣悪な仕組み、なんとか早く改定して、国民の納得がいくものにしていただきたいものです。
しかし、あの岸田首相にそんなことを期待することこそ、間違いの始まりなのかもしれません。
<初月無料購読ですぐ読める! 12月配信済みバックナンバー>
※2023年12月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- 合法的に無課税・匿名で資金を集める政治資金パーティという醜悪なビジネスモデル(12/3)
- この国の相続のベストプラクティスは政治団体を設立しそれを相続することなのか(12/2)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2023年11月25日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>
※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込880円)。
- 本邦の自動車メーカーはとうとう日本市場向けのクルマを作らなくなった? トヨタ新型クラウンに見る驚きの国内市場ガン無視スペック(11/26)
- とうとう民放在京キー局最下位の視聴率となったCX~振りむいてもTXはもういない驚愕の自滅的低迷状況(11/25)
- 人の口に戸は立てられぬを自ら示現して見せた元東京五輪招致推進本部長・馳氏のネガティブな功績(11/19)
- 米国の言うことをなんでも聞く岸田首相のガキ使外交こそこの国の安全保障上の最大のリスク(11/18)
- 村議会から国会までこの国で議員を名乗る輩には厳罰付の行動・倫理規定の施行が必要(11/12)
- ブランドマネジメント視点から見た岸田首相の大失敗~企業や商品ならとっくの昔に終焉(11/11)
- 28年前の東京都民による世界都市博開催中止という賢い選択を今更振り返る(11/5)
- 今更顕在化するアベノミクスの大失敗~これを誰が真摯に認め修正していけるのかが大問題(11/4)
- モビリティショーから見えてこない日本の自動車産業の明るい未来(10/29)
- ショート動画に視聴者シフトで泡沫YouTuber一斉駆逐の危機到来(10/28)
- 低支持率に喘ぎ終焉間近にみえる岸田政権〜しかし歴代自民党政権、下にはさらに下があった(10/22)
- とうとう本邦でも始まるライドシェア〜周回遅れの本邦で本当に上手くローンチできるのか?(10/21)
- 日本国民を翻弄する消費税というとめどもない徴税の仕組み〜これを考え直す時期がすでに到来している(10/15)
- 日本人が最も苦手な中東、パレスチナ、イスラエル情勢に対する理解〜我々はこの戦争をどう理解し態度表明するか相当深刻な状況に直面(10/14)
- 稀代の強姦魔・ジャニー喜多川が豚箱入りを免れた強姦罪という社会不適合法律の存在(10/8)
- 劇的円安放置国家ニッポンで中級以下の国民は総じて貧乏に(10/7)
- 一大万引き大国と化した米国〜今年の被害総額は昨年の14兆円を大幅に上回る勢いに(10/1)
- NHKが決定した番組制作でのジャニタレ排除〜果たして年末ジャニ抜き紅白で番組は成立するのか(9/30)
- ジャニタレCM降板騒動で改めて顕在化したタレント広告大国ニッポンの異質〜これって結局ガラパゴス(9/24)
- 夏の終わりにインフルエンザ異例の大流行〜新型コロナから一周廻って結局手洗いとマスク着用が重要という対策の体たらく(9/23)
- 党内の競争環境徹底排除で劣化政権延命戦略を繰り出した岸田首相の驚きのやり口(9/17)
- 若い頃から立身出世を夢見た佐川宣寿氏が掴んだ首相忖度による醜いキャリアパス(9/16)
- いよいよ顕在化しはじめた私大定員割れ時代〜この先若者はどう学校を選ぶべきなのか(9/10)
- ジャニーズビジネスの終焉は結局大手広告主の広告契約打ち切りが端緒(9/9)
- 日本人がもっと知らなくてはならない外資への事業売却のリアルな惨状(9/3)
- 性嗜好異常のジャニー喜多川は美少年性的暴行主目的で芸能事務所を開業していた?(9/2)
- 世界が期待したのは技術立国日本が開発する画期的な放射能除去装置 〜海洋投棄を前提にした申し訳程度の処理水の生成ではない(8/27)
- 今や破たん申請寸前のウィーワークとは一体なんだったのか?(8/26)
- 猿山でも決められるボスが決定しない安倍派 〜100人の組織に6名の集団指導体制の体たらく(8/20)
- 史上最大のデフレ国へ転落する中国〜この国はここからどうなってしまうのか(8/19)
- ついに始まる人口減少・後継者激減による墓じまい〜我々は永眠先も失うのか(8/13)
- 安倍国葬から一年 〜招待者の74%が不開示という不可解な黒葬だったことが判明(8/12)
- ツイッターで判ったSNS突然変貌時代の幕開け 〜我々はデジタルインフラの変化と消滅の時をどう生残るか(8/6)
- ジャニー喜多川の性加害国連人権理事会の専門家も深く憂慮と発言 〜被害者・元ジャニタレの告白で合宿所がとんでもない場だった事も判明(8/5)
『
今市的視点 IMAICHI POV
今市的視点 IMAICHI POV
』(2023年11月25日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
今市的視点 IMAICHI POV
[月額880円(税込) 毎週土・日曜日 発行予定(祝祭日・年末年始を除く)]
これまで今市太郎の戦略的FXというタイトルのメルマガで様々なテーマを扱ったメルマガを展開してご好評をいただいてきましたが、今回FXとは別に金融、経済、政治、企業といった領域でのニュースやトピックスをテーマにしてメルマガを発行してほしいというご要望にお応えして独自の視点で問題や先行きを切り込んでいくべく新たなメルマガを発刊いたしました。その名も今市的視点。内容的には当然金融市場をはじめ世界・国内経済、政治、政権、様々な業界、個別企業など幅広い領域から注目すべきトピックスについて解説を加えてまいります。相場が動かない土日を中心にして配信し、すぐに扱いたいテーマは号外の形で配信を予定しております。







