モスバーガーが新たに発売した「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」を巡って、ファンの間で異論が飛び交う事態となっているようだ。
今までありがとう『とびきりハンバーグサンド』
これからよろしくね『新とびきりバーガー』☺️ pic.twitter.com/QW7NPGMY6I— モスバーガー (@mos_burger) March 26, 2024
従来までの「とびきりハンバーグサンド」に代わる、新たな定番商品として登場した“新とびきり”シリーズは、国産牛100%使用のパティと契約農家の国産生野菜、さらに北海道産チーズを使用するという、日本生まれのモスバーガーならではの組み合わせがウリとのこと。
「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」も、グリーンリーフとトマトの上に、国産牛100%使用のパティ、北海道チーズをのせ、オニオンスライス、和風BBQソースを合わせた一品だということなのだが、今月27日から新登場となったこの商品を巡って、SN上では元の“とびきりチーズ”に戻して欲しいとの声が早々と殺到する格好となっているというのだ。
モスのとびきりチーズが好きだったのにリニューアルされてて悲しい
前の方が好きだったなあ〜— な (@swet_xoxo) March 28, 2024
とうとう販売開始となりました
新しい『とびきりチーズ』
売れてほしいけど
個人的には前のとびきりハンバーグの方が好きだなー
さて、皆さんはどうですか?がんばれー新商品!!!#モスバーガー pic.twitter.com/SvDlQjbb1i
— モスのピーさん 前田 憲吾 (@peacesan0304) March 28, 2024
新しいとびきりチーズ食べてきた
全くの別物だった
モスに行く理由がひとつ減った…恋しい…— みそちゃん (@kakugarinomiso) March 28, 2024
トマトなどの野菜追加が不興を買った?
2008年12月に、モスバーガーでは初となる国産牛・豚の合挽きハンバーグを使用した新たな定番商品として誕生した「とびきりハンバーグサンド」。
当初のものは、千切りキャベツやトマトといった野菜類の存在もしっかり主張した一品だったよう。しかし、その後リニューアルを幾度か重ねたようで、2017年頃に発売されていた「とびきりハンバーグサンド<チーズ>」のフォルムをみてみると、バンズに挟まっている具材はハンバーグとチーズにオニオンスライスだけという、つい最近まで販売されていた、いたってシンプルな構成へと“進化”していったようだ。
そんな流れのなか、今回新たに登場した「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」なのだが、先述したシンプルな具材にグリーンリーフとトマトがくわわったということで、ある意味では先祖返りをしたといった見方もできそうなところ。
だが、この新たな野菜類の追加が「レタストマトとか入って全然ダメでした」「あんなにシンプルで完璧で人気なバーガーを何をリニューアルすることある?」などと、かなり不興を買っているよう。
ぁぁぁぁあああああとびきりチーズバーガーが無くなっちゃった。
本当にショックです!
新しく出たやつは、レタストマトとか入って全然ダメでした。
やはり前のこれが至高であり、最高であり極上でした。
本当に今までありがとう!
発売終了する前に大量に買って凍らせておけばよかった!
もう二度と pic.twitter.com/j0sWxugO6e— しゅう (@shussyussyu) March 27, 2024
マジでモスバーガーのとびきりチーズなくしたやつ無能すぎる
誰もトマトとかレタス求めてないねん— キャラフラ (@anpannanda) March 27, 2024
モスのとびきりチーズバーガー無くなったのホンマにほんまにほんまにほんまにショックやねんけど…
一時期毎週食べててんけどあんなにシンプルで完璧で人気なバーガーを何をリニューアルすることある?
俺のとびきりチーズバーガー返してください…本社に届け
ほんとうにショックですモス大好き pic.twitter.com/UgOzC11h3E— お利口なファック野郎 (@stoicmovielife) March 27, 2024
ハンバーガーチェーンのなかでも、どことなく“ヘルシー”といった印象もあるモスバーガーになかにあって、以前の“とびきりチーズ”は野菜類をオニオンスライスのみに留めることで、パティの肉々しさとチーズの濃厚さがより感じられるという、同チェーンの商品ではある意味で珍しい“ジャンク”な仕上がりに。しかし今回のリニューアルで、そういった良い面がすっかり無くなってしまった……という評価が多いようなのだ。
値上げ後も客数を維持し業績好調も…
多くの消費者にとって身近な業態なだけに、注目されることも多いハンバーガー店の業績。同業界の雄とされるマクドナルドに関しては、度重なる値上げに対して批判の声が多くあがっていたものの、このところは客足も回復している傾向で、先日発表された決算では過去最高利益を更新するなど、高単価路線への切り替えが成功する格好となっている。
いっぽうでモスバーガーのほうはというと、2023年3月期通期の営業利益が前期比98.8%減という衝撃的な数字となり、最終損益は3億1,700万円の赤字に。他の外食チェーンと同様、原材料費の高騰や急速な円安によるコスト増が利益を圧迫したのにくわえ、モス特有の原因としては、いわゆる“手作り感”を重視し店内にて丁寧に調理しているがゆえに、人件費の圧縮がままならなかった、といった事情もあったようだ。
しかしながら先月発表されたリリースによれば、2024年3月期の連結最終損益に関して、14億円の黒字としていた従来予想を24億円の黒字に修正したとのこと。ちなみに売上高は8%増の920億円、営業利益に関しては前期の実に90倍となる37億円を見込んでいるようだ。
23年10~12月期に投資有価証券売却益7億円を計上したことも大きく作用したとされるこの上方修正だが、モスもマクドナルドと同様、値上げ後も客数を維持している点が好調の理由のよう。
また上記のリリースには、業績好調の理由として「お客様のニーズに合わせた商品、マーケティング展開に加え、お客様との接点を強化するため、地域に密着した店舗運営を推進…」との一文も。ただ、今回のとびきりチーズの“改変”に関しては、顧客のニーズを少々読み違える結果になったともいえそうである。
モスバーガー元店員が申し上げます!
全商品野菜抜き可能であります!♂️
もちろんトマトのみなど部分抜きも
可能です!♂️
とびきりチーズしか勝たないの
分かります〜!!✨— hika (@makimasann1030) March 28, 2024
ちなみにモスバーガーの商品に関してだが、SNS上ではいわゆる“野菜抜き”が可能であるとの声も。また、公式サイト内の「よくあるご質問」をみると、いわゆる特別注文に関しては「アレルギー等で苦手な具材をお抜きすることは、出来るだけ対応しております」とあり、今後は以前の“とびきりチーズ”を求める客からの“抜き注文”が相次ぐ展開も大いにあり得そうだ。
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