配当利回りは高水準
事業内容が複雑なら、最も単純な投資の考え方として配当があります。
配当は株価の上下に関係なく貰えるものですから、投資のリターンとして第一に考えるべきものです。配当利回りは各社とも軒並み3%以上を維持しています。
配当を再投資することにより、長期的には高いリターンを得ることができます。配当利回りが税引後で3.5%あれば、株価が全く動かなかったとしても、20年で資産を2倍に増やすことができるのです。
※長期投資で成功するにはどうしたらいいか – つばめ投資顧問
商社株は優良な投資信託と見るべき
このように商社株は「割安」「株価の下方硬直性」「リスク分散」「高配当」という好条件が揃った銘柄です。
商社が投資会社であるということに不安を覚える人もいるでしょうが、投資信託は3%以上の配当利回りを約束してくれることはありません。それどころか、ただ保有しているだけで、それ以上に高い手数料をむしり取っていきます。
商社は、自らの知見を活かして一般の投資家では手掛けることのできないビジネスに積極的に投資し、利益成長と配当を通じて投資家に還元してくれます。とても優秀な投資エージェントです。
商社株を優良な投資信託として見れば、長く保有するにはもってこいの銘柄だと私は考えています。
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2016年6月3日号)より
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。