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お宝は中小型株にあり!長期投資のプロが注目する3銘柄とは?上場ゴールを乗り越えてさらに進化する企業こそ“本物”だ=栫井駿介

少品種大量生産の飲料メーカー「ライフドリンクカンパニー」

ライフドリンクカンパニーは飲料メーカーですが、少品種大量生産で、工場の全国展開による供給量の確保と低価格での商品提供を行っているということです。

簡単に言うと、イオンのプライベートブランド「トップバリュー」の商品を作っています。

ペットボトル飲料などはかなりの部分が広告宣伝費によって高くなっていて、プライベートブランドだと広告宣伝の必要がなく、さらに限られた製品に特化することで効率を上げ、安価で商品を提供しています。

特にこだわりがなければノーブランドの安い飲み物を選ぶ人も多いと思われ、ニーズはあると思われます。

飲料は液体で重いので、海外で作って輸入しようとすると輸送コストがかさんでしまいます。
そう考えると、全国に工場があって、近くの工場から出荷できるので、上手くデザインされたビジネスモデルだと思います。

サンウェルズ<9229>通期業績推移・利益率(SBI証券提供)

サンウェルズ<9229>通期業績推移・利益率(SBI証券提供)

業績も大きく伸びていて、薄利多売ではありますが、営業利益率も12%以上あり、規模が拡大していけばまだまだ伸びる余地があるのではないかというところです。

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出典:マネックス証券

上場後、投資キャッシュフローが大きくマイナスになっていて、まさに工場を全国に建てているところです。

「MAX生産MAX販売戦略」というスローガンを掲げていて、工場を作ったら最大限生産し、その販売先を確保して無駄な施設を生じさせずに回転させて1本あたりのコストを最小にして作り上げるということが強みにつながっていると思います。

もちろん作ること自体が難しいものではないので、ある程度規模の経済を発揮させる必要があり、1本あたりのコストでライフドリンクカンパニーに追い付くことは簡単ではないと考えられます。

PERは22.8倍で、良い企業なのでそれなりの評価が付いています。

ライフドリンク カンパニー<2585>週足(SBI証券提供)

ライフドリンク カンパニー<2585>週足(SBI証券提供)

株価も上場以来ぐんぐん上がっていて市場からも評価されている中で、これからさらに工場を建てていくということであれば業績もそのまま伸びていくだろうと思われ、割高感はあまりないでしょう。

Next: 誰も狙っていなかったニーズが業績上昇へのカギだった

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