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日銀現状維持を受け一時1ドル103円台、日経平均-485円大幅安(6/16)

日銀金融政策決定会合の結果

日銀の決定事項と景気認識

日銀は本日の金融政策決定会合で追加緩和を見送り、金融政策の現状維持を決めました。参考までに具体的な決定事項は以下のようになっています。

「量」:金融市場調節方針(賛成8反対1)
マネタリーベースを年80兆円に相当するペースで増やす

「質」:資産買入れ方針(賛成8反対1)
(1)長期国債について、保有残高が年間約80兆円に相当するペースで増加するよう買い入れを行う。
(2)ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約3.3兆円、年間約900億円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。※3千億円を「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業」を対象とするETFの買入れに充てる。
(3)CP等、社債等について、それぞれ約2.2兆円、約3.2兆円の残高を維持する。

「金利」:政策金利(賛成7反対2)
日本銀行当座預金のうち政策金利残高に-0.1%のマイナス金利を適用する。また、日銀の景気認識は以下のとおりです。

・国内景気:輸出・生産面に鈍さがみられるものの、基調としては緩やかな回復を続けている
・海外経済:緩やかな成長が続いているが、新興国を中心に幾分減速
・設備投資:緩やかな増加基調
・個人消費:一部に弱めの動きもみられるが、底堅く推移
・住宅投資:再び持ち直し
・公共投資:減少ペースが鈍化
・鉱工業生産:横ばい圏内の動き
・物価上昇:このところ弱含んでいる
・先行き経済:基調として緩やかに拡大していく

尚、リスク要因としては、中国をはじめとする新興国や資源国に関する不透明感、米国経済の動向やそのもとでの金融政策運営が金融市場に及ぼす影響、欧州における債務問題の展開や景気・物価のモメンタム、地政学的リスクなどを挙げています。

Next: 指標結果:対内証券投資/6月第2週投資部門別売買状況 ほか

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