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日経106円高5日続伸も上値重く/IPOなど短期売買対象賑わう(7/1)=山本伸一

日経平均株価は5日続伸。日中高値は15765.00円と前営業日高値15781.69円を上抜けず、上値の重さが見られたものの、下値切り上げを継続しました。切り下げの続いていた5日移動平均線(15491.51円)も切り上げに転じています。(『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』山本伸一)

日経平均株価終値は、106.56円高5日続伸の15,682.48円

日経平均は106円高 ボリューム減少も底堅く5日続伸着地

昨晩の米国市場は続伸。欧州中央銀行(ECB)が刺激プログラムにおける債券購入のルール緩和を検討していると報じられたことが買い材料視されています。

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ダウ平均株価は、前営業日比235.31ドル高の17,929.99ドル。ナスダック総合指数は63.43ポイント高の4,842.67ポイントで取引を終えました。

為替相場では、ユーロに対してドルが上昇。東京時間帯早朝では1ドル103円台前半、1ユーロ114円台半ばの水準で取引されています。

東京株式市場では、米国株高に加え、寄り付き前発表の日銀短観の予想超過を好感した買いが先行。日経平均株価始値は15698円の続伸スタートに。

寄り付き後は、戻り売り圧力が重しとなり、上値の重さは残るものの、日経平均株価が前営業日高値に迫る場面もあるなど、堅調展開を見せました。

後場の日経平均株価も小高い水準のもみあいが継続。ボリュームも減少しており、方向感を欠く展開となっています。

日経平均株価終値は、106.56円高の15,682.48円。東証1部の売買代金は概算で1兆7958億円。東証1部の売買高は概算で17億3592万株。値上がり銘柄は1388(70%)に対し値下がりは454(23%)、変わらずは125(6%)となりました。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

戻り売りこなす動き テーマ株や材料株など短期資金循環は活発

米国株高とともに買い先行も株価指数の上値は重く、堅調もみあいに終始した本日の株式相場ですが、ボリューム減少とともに相場方向性も欠く状況に。物色は短期志向を強め、材料株やIPOなど値動きの軽い対象へと向っています。

日経平均株価は5日続伸。日中高値は15765.00円と前営業日高値15781.69円を上抜けず、上値の重さが見られたものの、下値切り上げを継続しました。切り下げの続いていた5日移動平均線(15491.51円)も切り上げに転じています。

さて、前営業日配信版では「ここにきて戻り売り圧力強まる 短期資金循環を見極めろ!」と題していました。前営業日には外部要因進展を好感した買いが先行するも株価指数の日経平均株価が伸び悩むなど、戻り売り圧力の高まりが確認されていたと思います。

本日も良好な外部要因のもと買い優勢の立ち上がりに。ただ、前述したように上値追いには至らず、前営業日に引き続き戻り売り圧力が見て取れました。

また、東証1部の売買代金は2兆円の大台割れ。売買高は17億株程度とボリューム減少も買い気の鈍さにつながっています。週明け月曜日には米国市場が独立記念日の祝日休場となっており、参加者不足も響いた形でしょうか。

ただ、日経平均株価の5日移動平均線は上向きに転じており、外部要因がこのまま改善を示せば戻り売り圧力も後退し、上値も軽くなりそう。このまま指数推移を確認していきたいところ。

一方、物色傾向では、戻り売り圧力により中核銘柄の反応は限られたものの、値動きの軽い材料株やIPOなどテーマ株に資金シフトが見られました。

Next: 中核銘柄、買い優勢も上値重く 材料株、IPOなど短期売買対象賑わう

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