<安定的な配当成長を目指す方針>
ソニーフィナンシャルの株主還元の基本方針には、投資家にとって重要な点が盛り込まれています。
- IFRS修正純利益に対する配当性向は50%程度。
- 「1株あたり年間配当額の減額は原則行わず、安定的な配当の成長を目指す」。
この方針から、多少利益が減少しても、基本的には配当は減らされないことが期待できます。
さらに、ソニーフィナンシャルは自己資本比率の引き上げも計画しており、現在の時価総額約1兆円に対し、1,000億円という大規模な自己株式取得も予定しています。

ソニーフィナンシャルグループ<8729> 15分足(SBI証券提供)
まとめ
ソニーフィナンシャルは、成長性には限界があるものの、高い安定性、配当利回り、そして自己株式取得による株主還元という点で、非常に魅力の大きい銘柄であると言えます。
既存の金融機関にはない「機動力の高さ」も持ち合わせており、持っている価値のある銘柄と言えます。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年10月7日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。