まとめ:現在の評価と今後の視点
足元の株価は下落し、PERは13.4倍まで下がってきており、割安と見ることもできます,。
しかし、同社が不動産ビジネスに近い側面を持つため、不動産系の類似企業(例:PER11.4倍のヒューリック)と比較した場合、特に割安とは言い切れない面もあります。
現在の株価には、強気の業績予想に対する進捗遅れや、中国関連のキャンセル報道による過剰な懸念が反映されている可能性があります。
投資判断においては、短期的な株価の動向だけでなく、長期的な成長戦略を評価することが重要です。具体的には、高い収益性を誇るドーミーイン事業の成長が限定的である点、そして、今後の成長軸とされているリゾート事業が、低収益体質から脱却し、中計の利益目標を達成できるのかという点を注視する必要があります。また、セール&リースバックによる固定費リスクについても常に認識しておくべきでしょう。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年12月16日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。