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安倍首相は解決を望んでいない!? 北朝鮮による日本人拉致問題の「闇」=不破利晴

安倍首相「蓮池さん、国の不作為を立証するのは大変だよ」薄ら笑いも

ところが、蓮池透氏の、薫氏に対する説得が功を奏し、薫氏らが北朝鮮には戻らないという強い意志を見せたことで安倍氏は渋々方針を転換。そして、その流れに乗ることでむしろ政治的パワーを増幅させ、今日に至るというのが事の真相のようなのだ。

安倍首相にとっては、常に北朝鮮を仮想敵国として据え置いておく方が、むしろ自身の政治的浮揚へ追い風となる、ということであろう。

「拉致被害者支援法(北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律)」は、弟が帰国した二〇〇二年一一月、安倍晋三衆議院議員らが中心となり国会に提出され成立した、議員立法である。この法律により、帰国した拉致被害者は国によって衣食住が手厚く補償されているという噂が流布している。しかし実態は、まったく異なる。

出典:『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々

本書には、帰国した拉致被害者の「」に関する生々しい記述がある。国からは被害者一人あたり月額13万円ほど支給されているが、これは他に収入が発生すると減額されてしまうものである。生活保護程度の額でしかないのだが、これでも国会審議では13万円は高すぎるとの声が上がった。

拉致被害は国の不作為が多分にして指摘されており、蓮池氏は「国の不作為を問い国家賠償請求訴訟を起こしますよ」と安倍首相を追求したことがあった。

その時の安倍氏の反応はと言えば、薄ら笑いを浮かべながら、こう答えたという。

蓮池さん、国の不作為を立証するのは大変だよ

『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』は見事なタイトルだと、そう感じた瞬間であった。

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インターネット政党が日本を変える!』(2016年6月21日号)より
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「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」驚かせてすみません。私は不破利晴と申します。私は、元駐レバノン特命全権大使・天木直人氏と共に、「インターネット政党」の成功に向けて活動しています。インターネット政党『新党憲法9条』のWebサイトをつくり、日々の運用管理をしています。想像して欲しいことがあります。→「毎日働き詰めで辛くありませんか?」→「生きることに目的を見失って辛くありませんか?」→「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」インターネット政党の主役は「あなた」です。

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