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理論株価を再推計して見えてきた日経平均株価「値動きの習性」=日暮昭

日経平均と理論株価の推移(月次終値ベース)
2002.5~2016.6

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理論株価は2008年9月のリーマン・ショックによる急落、その後の2012年11月までの低迷時期、衆議院解散後のアベノミクス相場の急騰、そして2016年からの相場の下落の各局面をよく追っていることがわかります。

理論株価は、色々な相場状況に対して安定的に適応する頑丈な構造であると言えます。

さて、この新しい理論株価で近時の相場を評価してみましょう。下図は2015年初めから直近の2016年7月22日までの日経平均と理論株価の動きを日次終値ベースで示したものです。

日経平均と理論株価の推移(日次終値ベース)
2015.1.5~2016.7.22

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全体として、日経平均は理論株価をはさんで上下に変動を繰り返しています。これは逆に言うと理論株価は日経平均の変動に対する“イカリ”の役目をしており、相場が行き過ぎた時に戻る場所のメドとなることを示しています。

特に日経平均が理論株価から急激にかい離した時は、直後に急速な反転を見せている点が特徴として読み取れます。2015年9月29日、2016年に入ってからの1月21日と2月12日、そして先般のイギリスのEU離脱国民投票の結果による6月24日の日経平均の動きをご覧ください。

これらの急落については、いずれも中国経済の先行き不安、為替の急激な変化、また世界的なリスク要因の突然の出現などが背景として説明されますが、実際にはそれらを含めた様々な無数と言える要因が絡み合った結果と見るのが妥当ではないでしょうか。こうした必ずしも特定できない無数の要因による変動の中から、安定した位置を見出すのが理論株価(がベースとしている統計学)の得意とするところです。

近時の不安定な相場変動の中で、根拠のある相場感を得る一助として理論株価を使っていただければ幸いです。

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投資の視点』(2016年7月26日号)より

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