Q3:その企業の製品・サービスは20年後も陳腐化していないか
万一、焼き鳥という食品自体が見直されれば、陳腐化する可能性は高いです。鳥インフルエンザなどが流行すれば、調達コストは上昇します。それにより鶏肉が陳腐化する可能性はゼロではありません。
しかし、焼き鳥をメインとした飲み屋の全国で有名なチェーン店は、あまりありません。低価格を売りとして、一気に攻めることができる可能性は高いと考えています。
Q4:その企業はコングロマリットか
居酒屋店舗事業に特化していて、コングロマリットではありません。
Q5:その企業の1株当たり利益(EPS)は安定成長しているか
さて、この企業はまだ上場して若い企業です。10年分の財務諸表はありませんので、5年分を確認することにしましょう。
ちなみに、コチラの1株当たり利益についても、以前に分析したハイデイ日高以前分析したハイデイ日高と同様、日経新聞などのEPS数値では、株式分割が考慮されていません。
有価証券報告書では、「平成26年3月24日付で普通株式1株につき100株の株式分割、平成27年2月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割、平成27年8月1日付で普通株式1株につき3株の株式分割を行いました」とあります。それを修正した1株当たり利益を掲載します。
決算年 EPS(円/株)
H27.7 56.97
H26.7 52.4
H25.7 27.52
H24.7 8.32
H23.7 11.61
年平均EPS成長率:37.5%
かなり速い速度で上昇していることが分かりますね。相関係数も0.8933と高い値を示しています。
Q6:その企業は安定的に高いROE(株主資本利益率)をあげているか
決算年 ROE
H27.7 17.4%
H26.7 27.5%
H25.7 30.1%
H24.7 11.3%
H23.7 18.7%
平均ROE:21.0%
基本的にはこちらも安定しています。問題はなさそうです。
Next: 気になる「鳥貴族」の財務基盤をチェックする