世界時価総額ランキングのベスト1位から10位まで全て米国企業
ウォーレン・バフェットは2016年2月、バークシャーの株主宛ての手紙で、次のように述べていました。
「過去240年にわたり『米国売り』に賭けた投資をするのは間違いだった。今もその時期ではない」
米国企業の強さの秘密は、他国を圧倒する「ROEの高さ」にあります。それでは、なぜ米国企業のROEは高いのでしょうか。
元々、株式会社という仕組みは欧米で作られました。株主は「株式会社の持ち主」の略です。米国企業は、株主のためにより多くの利益を出すというルールで経営されています。
株式会社という仕組みを他国から導入された側は、どうしても見よう見まねになってしまいます。
そのため、日本では「会社は誰のものか?」という議論が起きるのです。日本の文化との整合性が合わないから議論になります。
株式会社は欧米(ヨーロッパ・アメリカ)で発展してきた仕組みです。歴史も文化も異なる国々が真似することができても、本家本元そのものにはなれません。
米国は株主資本主義と民主主義を1つのパッケージにして、他国に売り出しています。これをグローバルリズムと呼びます。
グローバルリズムを受け入れた側は、いわば相手方の土俵で戦うようなもので、もともと不利なのです。別に日本だけではなく、他国もそれは同じです。
コチラを見てください。このランキングは要チェックです!
驚くべきことに、世界時価総額ランキングでベスト1位から10位まで、全て「米国」の企業です。ベスト50位の中で、米国企業がなんと34社も占めています。こんな偶然、ありえるでしょうか?
いえ、これは偶然ではありません。「株主資本主義」という秩序を世界に展開している米国に分があるのです。