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ITバブル越えはあるか?日経平均目標は19,500円!ROEと内需に注目を

3月に入っての市況

山崎和邦(大学教授/投資家)
『山崎和邦 週報「投機の流儀」』(2015年3月8日号)より一部抜粋

2月20日~28日前の一週間で、個人投資家の売り越しが6,600億円だと言う。一週間に0.66兆円は無理に年換算すれば33兆円に相当する。

過去最高の海外投資家の買い越しが年間15兆円だから、相当なペースの売り越しになる。それを未算入でも証券会社のMRFに在るカネは10兆円と公表されていたから、今は11兆円を超えたろう。これは押し目買いの待機資金だから、簡単には深くは下がらない。

2年ほど前に本稿でPERやPBRよりも「ROEこそ投資家が最も気にしなくてはならないずだ」と何回か述べた。この概念にはPERもPBRも共に含まれる。その時代が来た。

欧州中央銀行ECBが量的金融緩和を9日から始めると5日の理事会で発表した。このことから週末には日本市場の219円高して戻り新値を取った。

世界的な金融緩和が株式市場に向かい、日本株の場合は物色のキーワードはROEと内需だ。

NYのSP500指数は先月、歴史上最高値を更新した。昨年夏以降の原油安とドル高の進行が一服したが企業業績の好調が背景にある。

ヘッ ジファンドによる先物買いが入ったのであろう。海外勢の先物が主導している相場だ。一昨年の12月末に似ている。だが少々違う点は、今回の上げは2月12 日に18,000円に乗せてから、日柄は約1カ月を経て、先週週末までかけて980円しか上がっていないという点である。正味立会日数16日だから、1日 平均60円しか上がっていない。日経平均は妙な数値になってきた。

日経平均の次の目標は、罫線上は中抜きの倍返しで19,500円近辺、歴史的には2000年4月のいわゆるITバブル時の20,833円、それを超えると2007年のTOPIXは1,816円だから今から2割上、すなわち日経平均で言えば22,800円となる。

ま た超金融緩和だから時価総額はGDPの、(バフェット指数では120%だが、かってに変更して)150%とすれば、時価総額は735兆円であり、今から 30%以上あるという理屈も出てきた。すなわち24,600円だ。万年弱気だった武者氏が11年春の震災寸前から超強気転換したが、彼の言い分と符合す る。世界的株高基調、企業業績好調、天裕だった原油安、賃上げによる消費マインドの向上によってGDPが押し上げられる、円安による消費改善が出始める、 国内政策では労働規制の緩和、農協改革、TPP交渉妥結に向けた動き、理屈は幾らでもある。何しろ「貨車でやってくる」のだから。

総楽観ムードになった時が何よりの悪材料だ。

悪材料が迫ってないことが最大の悪材料だ。

『山崎和邦 週報「投機の流儀」』(2015年3月8日号)より一部抜粋
著者:山崎和邦(大学教授/投資家)
野村證券、三井ホームエンジニアリング社長を経て、武蔵野学院大学名誉教授に就任。投資歴51年の現職の投資家。著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲 学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)など。メルマガ「週報『投機の流儀』」では最新の経済動向に合わせた先読みを掲載。
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