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山本幸三大臣「命取り」の釈明。疑惑の1億5千万円はどこに消えたのか=新恭

山本氏はインサイダー取引事件の調査にどんな「圧力」をかけたか

吉岡は日本を代表する銀行の行員としての仕事とは別に、危ない客を加藤に紹介する裏の仕事に手を染めていた。のちに裁判で、広島や横浜の暴力団とつながりのある客に数億円規模の融資をあっせんしたことが明らかになっている。

ブルーエコノミー・ホールディングを設立した榊原康寛も、吉岡の紹介で加藤から融資を受けた一人だ。2010年3月4日に2億円を借り、5,000万円の資本金でブルー社を設立した。

山本が代表取締役になり、愛知和男元環境庁長官が最高顧問として名を連ねた。年利10%で運用するというふれこみで盛大にパーティーを開き、華々しく会社がスタートしたが、後に粉飾事件で破産したジャスダック上場企業、ゲートウェイホールディングスに出資するなど、ことごとく運営に失敗した。

ブルー社や暴力団関係への融資が焦げついたため、加藤から厳しく追及された吉岡は、出向していた日興コーディアル証券のインサイダー情報を加藤に提供し、株取引で儲けさせて埋め合わせしようとしたが、その悪事がバレて、二人とも証券取引等監視委員会の調査を受けるハメになった。榊原の紹介で山本幸三と知り合いになっていた吉岡は、証券取引等監視委員会の調査にネをあげて、山本に泣きついたようだ。

当時まだブルー社の代表取締役だった山本からみれば、吉岡は会社の設立資金を調達するのに力を貸してくれた、いわば恩人といえる。資本金の原資について知らないと山本は言っているが、それが本当だとすれば、なんと杜撰な人物であろうか。むろん、榊原から救済依頼もあったに違いない。

2012年3月5日の衆議院予算委員会第一分科会で、山本は次のような質問をした。

インサイダー取引の事件があり、嫌疑者は金融関係の会社の社長だが、その情報伝達者として、ある証券会社の部長が同時に強制調査の対象になっている。部長は私の知人で、全く身に覚えがないということだが、いつまでたっても結論が出ない、これが大問題だ。会社は、主幹事を外されるとか…実損が出ている。個人も退任に追い込まれる状況になりつつある。…犯則行為にならないということになれば、誰がその責任をとるのか…。許可状もなしに書類を押収している。これは金商法違反としていずれ裁判になれば大問題になる。…こういう調査のやり方しかできない監視委員会というのは本当に必要なのか…これから私は監視委員会のあり方についてじっくり検討していきたいと思っている。

いかにも、証券取引等監視委員会はけしからん、自分があり方を厳しく追及して行くぞ、と脅しをかけるような言いぐさである。

Next: ブルー社代表を辞任して逃亡する山本氏、週刊誌の追求に苦しい言い訳

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