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みんなが知らないFXの「真実」(上)~勝てるのは上位20%だけ、しかも…=俣野成敏

本記事は、日経CNBC『マーケッツのツボ』(2016年9月6日20時放送予定)と連動し、俣野成敏氏の人気有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』のメインコンテンツを1号分まるごと無料で公開するものです。

メルマガでは毎号、ベストセラー『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』(日本経済新聞出版社)や、その他の公媒体では書けないお金の守り方・増やし方を具体的に解説しています。次回は9月8日配信予定ですので、ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に定期購読をどうぞ。もちろんバックナンバーのご購入も可能です。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
30歳の時に遭遇したリストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任する。2012年の独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資活動の傍ら、マネープランの実現にコミットしたマネースクールを共催。自らの経験を書にした『プロフェッショナルサラリーマン』及び『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが、それぞれ12万部を超えるベストセラーとなる。近著では、『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが10万部超えに。著作累計は44万部。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも数多く寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を3年連続で受賞している。

※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2016年9月1日号の一部抜粋です。

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イントロ:「FX市場」と「株式市場」のシステムの違い

今、世の中が大きく変わろうとしていることは、あなたも肌で感じていることと思います。

「フィンテック(金融とITとを組み合わせたシステム開発)」や「IoT(アイオーティー:ものとITを接続・活用するためのオートメーションシステム)」、「AI(人工知能)」など、さまざまな情報や技術がITと融合し、ものすごいスピードで、日夜発展しています。

こうした変革の波は、当然ながら投資業界にも訪れています。

たとえば、東京証券取引所には2010年より、富士通製の「アローヘッド」という、新型株式売買システムが導入されています。これにより、従来は1取引に2~3秒かかっていた売買注文が、現在では0.005秒以内で完結でき、情報配信は0.01秒以内、1日の注文処理件数は2億7000万回が可能になっています。

このアローヘッドとは、もともとは、大口注文によって株価の乱高下を防ぐために、注文を分散化させたり、株価が割安になった際には、自動で買い注文を出せるようにとプログラミングされたシステムです。しかし、そのスピードは、すでに人間の目で追える速度ではありません。

アローヘッド導入をきっかけに、株式市場では、高速・高頻度取引(HFT)が本格化しました。HFTを取引に利用している主な業者とは、証券会社やヘッジファンドなど、一部の専任トレーダーです。

自動システムによって、株価が急落しても、売られ過ぎを感知したコンピューターシステムによって買いが入れられ、突出した安値は、「たまたま指値を入れていた」参加者以外の、ほとんどの参加者は、安値に気づくことさえできないうちに売買が終了している、といった現象が起きています。

ロイター通信の報道によると、2014年の日本株取引の約6割はHFT取引が占めるまでになっているということですが、HFT業者同士の競争が激しいために、必ずしも各社が大儲けできているわけではないようです。今後は、HFT業界再編の動きも加速していくのかもしれません。

株式売買市場では、アローヘッドの導入によって、1日あたりの注文件数が、2010年平均の820万件から2013年は平均2170万件まで増加。これは、アベノミクスが始まった影響もあると思われますが、それも「受注にも耐えられるシステム」があってこその取引増加だといえるでしょう。

どんなものにもメリットとデメリットがあります。高速取引が開始されたことによって、市場の流動化が促され、取引量が増加し、市場の活性化に寄与しているのは確かなようです。

ところで、本日の特集である「FX業界」についてはいかがでしょうか?

現在は、FXにもオートトレーディングの波は押し寄せてきてはいます。

インターバンク市場とは、金融機関相互間で行われている、短期資金の貸借市場のことです。取引されているのは、主に1ヶ月未満の短期資金です。

株式市場の取引は、一般にシステムを通じて行われていますが、インターバンク市場では、株式市場のように市場での取引以外に、銀行間の相対取引もあります。HFTは為替市場でも、大きなパイを占めています。

インターバンク市場には、基本は金融機関しか入れないため、当然FX業者も入れません。多くの場合、FX業者は自社の取引銀行を通じて、市場に参入しています。

実は、FX業者には2種類あり、「店頭取引」という「擬似市場」のオンライントレードシステムを導入している業者と、正式に「市場取引」を行っている業者の2種類です。店頭取引型のFX業者は、各銀行のレートをもとに、自社独自のレートを算出しています。現在、日本にあるほとんどのFX業者は、この店頭取引型を採用しています。

このように、株式市場とFX市場は、やることは同じ「チャートを画面で追って注文を入れる」という作業ですが、両者の仕組みには、いろいろ違う点があります。

ところでFXというと、「怪しい」「どういう仕組みなのかがよくわからない」「楽して儲かる?」など、あまりいいイメージを持っていない人も多いのではないでしょうか。

投資の雑誌などを見ると、「短期取引で儲ける」「初心者でも、コツさえつかめば勝てる」といった言葉が誌面を賑わせていますが、実際のところはどうなのでしょうか?スマホとパソコンだけで、一般人にもできるものなのでしょうか?

今回の特集は、「みんなが知らないFXの「真実」(上)」と題して、「FXのウソとホント」に迫ります!

さて、あなたは、そもそも「FX」とは何の略なのか、ご存じですか?

「Foreign Exchangeのことでしょ?」と答えたあなたは80点。

正式には「margin Foreign exchange trading」といい、日本語に訳すと「外国為替証拠金取引」のことです。内容はご想像の通り、ドルやユーロなどの外国通貨を取引することによって、得られる「差益」を目的とした金融商品です。

実際の外貨取引が行なわれている「インターバンク市場」についてですが、実は「市場」といっても、株式市場のような公の取引所があるわけではなく、電話やインターネットなどで構成されたネットワークに過ぎません。

先ほどいった通り、インターバンク市場の参加者は金融機関に限定されていますから、一般投資家が外貨を購入したい場合、現金で仕入れる以外だと、外貨預金やFXなどの金融商品を通じて擬似的に購入することになるわけです。

1. 投資と投機の違いとは?

「デイトレーダーか?買ったら寝かせるタイプか?」

FXって、いかにも投資の代名詞のようなイメージがありますよね。多くの画面を見ながら、注文を入れていくプロのデイトレーダーの様子を、思い浮かべる人もいるかもしれません。

でも、それって本当に投資なんでしょうか?

「投資」とよく似た言葉に「投機」があります。たった1字の違いですが、両者は「似て非なるもの」です。今回はまず、この「投資」と「投機」の言葉の違いを明確にすることから始めましょう。

では早速ですが、投資と投機の違いって、一体何でしょうか?「勝ち負けにこだわること?」「長期と短期?」「ゼロサムかそうでないか?」いろいろな考え方があると思います。

まずは「投資の定義」からお話しますと、投資とは、一般的には「生産的なものを、より発展させていくためにお金を投じる」ことをいいます。わかりやすいところでいうと、土地や株式などです。

土地でいうなら、「投資」とはお金を投じることによって、その土地の価値を上げることです。価値を上げるためには住宅をつくったり、人が集まりそうな施設をつくったりするわけですが、何よりまずは「将来的に需要を見込めそうな場所」を選ぶことが大切なのは、いうまでもありません。

対する「投機」とは、基本的には「自分のお金を増やすためにお金を投じる」ことです。投機の代表といえばFXですが、たとえば株式でも、投機を行っている人はいます。株式で投機を行う場合は、購入する会社の将来性や事業などはさほど考慮せずに、もっぱら相場の数字をもとに判断し、比較的短期で売買を繰り返します。

FX取引も同じで、購入する際に「外貨を買えば、この国の成長の助けになるだろう」といったようなことは考えず、「どうやったら利益を出せるのか?」という観点から投機を行います。

このように「お金を投じることによって、投じた先がどうなっていくのか?」ということに対する見方の違いが、投資と投機の大きな違いになります。

続いて「時間」についていうと、投資は中長期的な考え方を基本とします。対する投機は、短期的な考え方が基本です。投資は自分も利益を得ながら、「案件を育てる」という意味合いが強いため、普通は長期的な発想になります。しかし投機の場合は、「効率的に利益を出す」ことが目的となるため、どうしても短期的発想にいき着きます。

先ほど株式の例を挙げましたが、同じ株式の売買であっても、「投資」として見ている人と、「投機」として見ている人がいたように、必ずしも「商品」や「投資期間」から、「これは投資」「これは投機」と分けることはできません。目的はどちらも、最終的には「自分の資産を増やすこと」ではありますが、両者の重要な違いとは「どこを見るのか?」ということです。

投資は時間が短いと、何かが起こったときに、リカバーをする(とり戻す)のが難しくなります。スパンを長くとることによって、「リカバーする時間をつくれるのかどうか?」が、投資の見極めどころです。つまり、

  1. 一時的な損をしても、最終的には「これだけ上がる」という見込みが立つ案件なのか?(将来性)
  2. その間、自分自身が待てるのか?(時間)

……が、投資をする際のポイントになります。投資は、「案件に付加価値を付ける」ことを目的にお金を投じますから、案件をきちんと見分けることができれば、リスクはその分、少なくなります。

一方、投機は数字などから短期的な判断を繰り返し、早めに見切って損益を確定するというのが基本スタイルになります。もちろん投機であっても、「今後の見通し」も判断材料のひとつにはなりますが、短期的に利益を出そうと思ったら、「待つ」よりは早めに「損切り」して、次に賭けることが多くなるでしょう。

数字は常に動いており、そのひとつひとつの山が「どうしてそうなったのか?」まではわかりません。そういう意味では、投機は「リスクが見えにくい」手法だといえます。

投資と投機の違いが、お分かりいただけましたでしょうか?

もし、今すでにお金を投じている人がいるなら、自分のスタイルが「投資と投機のどちらに属しているのか?」と考えてみてください。そうではなく、「これから始めたい」と思っている人は、「自分は投資と投機のどちらを選ぶのか?」と意識してから、案件を選択するといいでしょう。

Next: 2. なぜ「投機」は存在するのか? | 3. 自営業者と投資家の違い

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