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みんなが知らないFXの「真実」(上)~勝てるのは上位20%だけ、しかも…=俣野成敏

6. FX会社が儲かる理由

ここまでお読みいただいた方の中には、「たった1万円を預けるだけで、最大25万円も貸してくれるなんて、FX会社はすごいなぁ」と思われた方もいるかもしれませんね。

どうしてFX会社は、そんなに気前がいいのでしょうか?しかも「4. FXの特徴」のところで挙げておきましたが、FXは手数料も、通常の外貨取引よりも安く設定されています。それでは、彼らのキャッシュポイント(儲けの源泉)とは、どこなのでしょうか?

実は、ほとんどのFX会社は、直接市場にはアクセスしていません。つまりユーザーから注文が入っても、実際は市場にその注文を出してはいません。一体どういうことなのでしょうか?

もし、現在FX取引を行っている人がいましたら、契約書などを見れば記載されているのですが、日本の一般的なFX会社の取引とは、「店頭取引」です。店頭取引とは、市場にはまったく影響を与えない「ユーザー対FX会社の取引」ということです。

たとえば、これが株式であれば市場取引となりますから、証券会社は仲介手数料をとるだけで、価格は市場価格になります。売り買いは市場を通じて行われるので、証券会社は売り手と買い手を仲介しているだけの立場です。

しかし店頭取引であるFXの場合、売値と買値をそれぞれFX会社が自由に設定でき、しかもその差額がそのままFX会社の利益となります。

もっとわかりやすくいうなら、FXとは「競馬のノミ屋と同じ」構造です。

競馬のノミ屋とは、「代わりに馬券を買います」といってお金を集め(胴元)、実際は馬券を買わずに、勝った人に対してだけ、配当金分のお金を返却し、残りは自分のとり分にする行為をいいます。

競馬もFXも、勝つ人と負ける人とどちらが多いのかというと、負ける人です。負ける人が多い場合は、仲介業で稼ぐよりも、現物(FXの場合は外貨)を買わないでおき、勝った人だけに配当金を渡した方が儲かります。

確かにFX会社も、まったく市場とアクセスしていないわけではありません。貨幣がどれかに偏ってしまった場合などは、市場に注文を出したりしますが、通常は売りと買いが交錯するので、買う必要はありません。

競馬のノミ行為は、違法として禁止されていますが、FXは合法です。

パソコンなどで「FX」と検索して出てくる会社は、ほとんどがこのノミ行為方式で荒稼ぎをしています。ちなみに、市場にアクセスするタイプのクリアなマーケット取引は、「クリック365」といって、店頭取引とは別の取引になります。

7. なぜFXは手数料が安いのか?

「店頭取引」のFX会社は総じて手数料が安く、サイトなどにはよく「取引手数料世界最安値」などという言葉が並んでいます。この言葉は決して誇張ではなく、銀行間のレートを知っている者からすれば、かなり安く設定されています。

通常、金融機関は一度に何千億単位というお金を動かし、頻度も多いですから、「規模の論理」でいえば、手数料は安いはずです。ところがFXの為替手数料は、そうした正規の手数料より安いことがあります。銀行や保険会社、証券会社、ヘッジファンドなどの、資金力が大きいところの取引よりも、個人と取引しているFX手数料の方が、割安に設定されているのです。

なぜそんなことができるのかというと、それだけFXでは「負ける人が多い」からです。巷では、「FXで勝てるのは、利用者の2割程度」だといわれています。

現在は「クリック365」という、正規の取引ができるサービスもあるのに、なぜそうしたサービスは普及せずに、胴元商売であるFXの方が、利用者が多い事態となっているのでしょうか?それは、表面上は通常のFXの方が、ユーザーメリットが高いように見えるからです。

クリック365は、取引がクリアだからこそ、手数料も割高になってしまうわけですが、通常のFX手数料を見慣れている人からすると、高く感じてしまうのは否めません。またクリック365は、通常のFXでは認められている短期取引が規制されています。ツールなども、FXの方が使い勝手がよくなっています。「安くて便利で使いやすい」となれば、ユーザーがFXを選ぶのは、無理もありません。

しかしそうしたFXの利点は、結局「取引の8割がFX会社のとり分」という、胴元商法からきているのです。

FX会社が、自社にとってリスクであるレバレッジ方式を、なぜ採用しているのかというと、レバレッジによってユーザーを引きつけられることと、リスクになる分、レバレッジをかけてもらえば儲かるからです。

株式市場などでは、「買手がいない」「売りたいが人いない」となると、取引自体が発生しません。しかしFXの店頭取引の場合は、もともと仮想のレートで取引しており、すべてが「ノミ行為」です。

店頭取引のFXとは、外国為替市場という、「公正な市場」の皮を被った擬似空間であり、安い手数料も、レバレッジという貸付金も、もとはといえば「自分たちのお金」だということを忘れてはいけません。資産を増やすどころか、自分で自分の足を食べているようなものなのです。

もしかしたら、中には「そうはいっても、2割の人は儲かるわけだから、その『上位2割』に入ればいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、実はそこにも、落とし穴があります。

その裏側とは何なのか、詳しくはセミナーなどでお話していますので、よかったら直接お訊ねください(笑)

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