セス・リッチ殺害の真実
周知のように、「ロシアゲート」と呼ばれるトランプのロシアとの共謀疑惑の焦点になっているのは、ロシアが民主党全国本部のサーバをハッキングし、民主党の極秘文書やポデスタ選対部長の私的メールがウィキリークスを通してリークされたことだ。
このリークでヒラリー・クリントンの選挙キャンペーンは失速し、トランプの勝利につながったとされている。
トランプは選挙戦の期間中にロシアと接触しており、民主党全国本部のサーバのハッキングにも、トランプとロシアとの共謀があったのではないかと疑われている。いまアメリカの主要メディアは、この証明に躍起になっているが、いまのところそれを示す具体的な事実はまったく出てきていない。
むしろ、前回メルマガの記事にも紹介したように、民主党全国本部のサーバの情報は、サーバ管理者の1人であった27歳のセス・リッチというITエンジニアによってウィキリークスに提供された可能性が非常に高いことが判明している。
このセス・リッチは、昨年の7月10日に何者かによって背後から撃たれ、射殺された。
遺族は第三者機関の支援を受けて、元ワシントン市警の殺人課刑事のロッド・ホイーラーを雇い独自の捜査に乗り出した。
前回の記事にも書いたように、ホイーラーはセス・リッチのコンピュータを調査したFBIのエージェントとの接触に成功し、コンピューターにはセス・リッチがウィキリークスと連絡を取っていた事実を示す証拠が多数見つかったという証言を得た。
これで、民主党全国本部のサーバのハッキングは内部犯行であった可能性が極めて高いことがはっきりした。最近これは、主要メディアのひとつであるFOXニュースで大きく報道された。
そして、さらに5月17日、セス・リッチの死の状況を暴露した重大な情報の提供があった。