fbpx

ウソまみれの中国。6.9%成長の裏で進行する「第2のアジア通貨危機」=北野幸伯

止まらない人民元安。中国経済は崩壊間近なのか?

このように、中国経済に暗雲が漂っています。夕刊フジ10月15日付は、人民元安と資本流失が深刻であることを指摘していました。

中国の通貨、人民元の下落が止まらない。10月から国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)の構成通貨に正式採用されたが、約6年ぶりの安値水準まで売り込まれた。

そんな中、中国からの資本流出は見掛けよりも深刻かもしれないと米投資銀行のゴールドマン・サックスが警告している。

人民元は「国慶節」の連休明けの10日から続落し、11日には一時1ドル=6.7148元と、2010年9月以来の元安水準になった。米国の利上げ観測やドル高も元売りに拍車をかけた。

ブルームバーグによると、8月の公式統計では、人民元決済を通じ277億ドル(約2兆8,700億円)が中国から流出した。

2014年までの5年間の月平均では44億ドル(約4,560億円)にとどまっている。

引用:中国、止まらぬ人民元安 見掛けより深刻な資本流出 ゴールドマンが警鐘 – 夕刊フジ10月15日(土)16時56分配信

人民元安、資本流出について、週刊東洋経済元編集長の勝又先生は、こう解説します。

人民元安と資本流出の背景について、週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏はこう解説する。

「SDR採用を決めた当のIMFが、中国の債務水準に警告を発しているうえ、国際決済銀行(BIS)は3年以内に中国で金融危機が起こる危険性があり、米国のサブプライムローン危機やアジア通貨危機の前より厳しい状況だと警告している。元売りや資本流出は避けられない」

引用:(同上)

「米国のサブプライムローン危機やアジア通貨危機の前より厳しい状況」だそうです。「中国、あるいは欧州(特にドイツ)から次の危機が起こる」というのは、世界的コンセンサスになりつつあります。パニくる必要はありませんが、心の準備と、できる対策はしておきましょう

【関連】中国に工場を作って中国から輸入する「自殺パッケージ」で日本は壊れた=三橋貴明

【関連】中国発大不況の足音。現地紙が報じた「異常な閉店ラッシュ」の実態=石平

【関連】バフェットの売買に学ぶ「億万長者の方程式」危機に乗じ資産倍増を狙え=東条雅彦

1 2 3

ロシア政治経済ジャーナル』(2016年10月17日号)より一部抜粋

※太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

ロシア政治経済ジャーナル

[無料 不定期]日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝のメルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。まぐまぐ殿堂入り!まぐまぐ大賞2005年・2008年ニュース・情報源部門一位の実力!

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー