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トランプが「暗殺」されかねない2つの理由。究極のテールリスク=斎藤満

米国による「双子の赤字減らし」という究極リスク

そして3つ目の究極リスクは、米国による力ずくの「双子の赤字減らし策」です。

まず貿易赤字ですが、労働市場中心に供給制約が強い中で大規模な財政需要をつけると、国内で生産できずに輸入が大幅に増え、貿易赤字が膨張します。これに対して、保護主義が前面に出て、大幅関税などで輸入制限をすると、報復関税などでブロック化が進み、世界貿易や景気が急縮小します。

もう1つの財政赤字拡大については、トランプ氏周辺に不穏な考えがあるようです。

つまり、新ドルを発行し、旧ドルとの交換で掛け目を大きくし、結果として債務をかなりの額棒引きできる、というものです。これは力ずく、暴力的な赤字減らしで、政治的には極めて大きな反発を呼びますが、対外債務に適用されると、米国債を1兆ドル以上保有する日本、中国に打撃となります。

これらは「究極のリスク」で、その発生確率は低いことを期待しますが、その中で「トランプ・タワー合意」の可能性は比較的高いと見られます。

それ以外は「テールリスク」として、つまり可能性は低いとしても、生じれば甚大な影響があるので、頭の隅に入れておいた方が良いと思われます。

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マンさんの経済あらかると』(2016年11月21日号)より抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。

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