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シーゲル博士vsシラー博士~米国株式市場は巨大バブルを形成するのか?=藤井まり子

アメリカ株式市場は「壊滅的な巨大バブル」を形成するか?

実際に、今のアメリカ人は、キャピタルゲイン狙いで株式投資をしているのではなく、配当狙いで株式投資をしている傾向があります。

アメリカ人が、キャピタルゲイン狙いではない株式投資をするのは、戦後初めてのことかもしれません。何かが「構造的」に変わりつつあります

イエレンFRBが低金利政策を継続しても、思っていたよりもインフレは起きません。失業率が下がっても、2%インフレがなかなか起きないのです。

こういった状況では平均賃金が上昇しません。サービス部門では低賃金の雇用は伸びても、ファンドマネージャー、会計士、弁護士、医師などのハイスペックだったはずの高給の雇用は、実際に人工知能に取って変わられつつあります。これでは、賃金は伸びません。

一方、グローバリゼーションでは「物価は下落傾向を辿る」現象も引き続き継続しています。

物価が上がらないので、賃金が伸びない。賃金が伸びないので物価が上がらない。アメリカ経済のみならず、先進国全体が低成長へシフトして行っているのです。

低成長の中で、物価が上がらないので、イエレン女史が次期FRB議長に再任されても、コーン国家経済会議(NEC)議長が次期FRB議長に任命されても、アメリカの低金利時代は意外と長引くでしょう。低金利時代が長引けば、それは「バブルの温床」になります。

次期FRB議長は、イエレン女史が再任されることが「理想」ですが、果たしてその通りになるかどうか?

コーンNEC議長は、イエレン女史よりもさらに低金利を愛好する傾向が強そうです。この秋(11月あたりか?)、コーン氏が次期FRB議長に任命されれば、再びアメリカ株式市場は熱狂、「壊滅的な巨大バブル」を形成する可能性が高くなります。
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アメリカ株は「上がりすぎたことが原因の調整」へ

株価はこれからどうなるのか?


※本記事は有料メルマガ『資産形成・マクロ金融deあそぼ♪ − 貞子ちゃんの連れ連れ日記』2017年8月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。本記事で割愛した内容や当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

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資産形成・マクロ金融deあそぼ♪ − 貞子ちゃんの連れ連れ日記』(2017年8月22日号)より一部抜粋、再構成
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