手元に現金100万円がなくても、差し上げることはできる
「100万円を差し上げる」と言ったって、別に手元に100万円がなくたってできることです。例えば、100万円分の仕事をしてあげてもいいし、100万円を持っている人を紹介してもいいし、100万円分のコストが浮くような対策を提案してあげてもいいわけです。
そういうことができる人間であれば、100万円ぐらい投資する価値のある人間になり、「誰か100万円くれないかなー」とつぶやかなくても、力になってくれる人は現れるのです。
だから、「こんなものが欲しいなー」とか、「こんなことやりたいなー」などと思ったら、「自分はそれを、他人にどれだけあげられたか」ということを考えればいいのです。
例えば、「良い映画がないかなー」と思ったら、自分が良いと思う映画を、人に勧めまくったらいいのです。そうすれば「こういう良い映画もあるよ」と教えてもらえるようになります。
「英語をしゃべれるようになりたいなー」などと思ったら、同じように「日本語をしゃべれるようになりたいなー」と思っている外国人に日本語を教えてあげればいいのです。そうすれば、その外国人だけではなくてそのお友達もたくさん紹介してくれます。
「医療系のサービスを開発したので、お医者さんとたくさん知り合いになりたいなー」と思ったら、「こういう情報を持っている人と知り合いたいなー」と思っている医師たちに、人を紹介したり、どんどん有用な情報を差し上げたりしたらいいのです。
「こういうものが欲しい」と思ったら、「そういうものを与える」という発想をすることです。ギブ&テイクの「ギブ」から考えるということです。情報発信を始めるにしても、新しいビジネスを始めるにしても、人脈を広げるにしても、お客さんを多く集めるにしても、実は全く同じことなのです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 「こういうことがしたい」「こういうものが欲しい」と自分が考えている欲望を、思いつくままに全部、ノートに書き出していく。全部全部。
- それらを逆に「そういう人に差し上げる」と考えた時、自分はどんな人にどのようなものをあげることができるか。簡単な企画案を考えてノートにまとめる。
『ビジネス発想源』(2016年12月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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