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「子どもを貧乏にしたくない」親が知るべきルール。自己責任論は本当に悪か?=午堂登紀雄

旅をして日本との違いを考えよう

もうひとつの方法は旅、特に海外旅行をすることです。

これは以前もこのメルマガや別の書籍で紹介した話なのですが、私にとって思い出深いエピソードなので、再度ご紹介します。

もう10年ほど前になりますが、カンボジアに旅行した時の経験です。

平均月収が1万円ちょっとというカンボジアの首都プノンペンでは、1台1500万円もする高級車レクサスがたくさん走っています。カフェブームで1杯500円のカフェも乱立しています。

一方、そこから車で約20分のゴミ処理場では、5~10歳くらいでしょうか。たくさんの孤児が働いていました。みな上半身ハダカで、靴も履いていません。カンボジアでは、親の教育放棄によってたくさんの孤児がいるといいます。

彼らはうず高く積まれたゴミの山から鉄くずを取り出す仕事をしています。夕方に来るブローカーから、見つけた鉄くずと交換にお金を受け取ります。

しかし、丸一日働いてもらえるお金は、日本円にしてわずか40円ほどという。彼らは限りなくブローカーに搾取されているのですが、生きていくために、もくもくと働いています。

子どもたちの多くは、15歳まで生きられないそうです。裸足なので、足をケガしてそこから雑菌が入り、病院にも行けず、ほとんど数年で死んでしまうとのこと。

ゴミ処理場に住んでいて、家もお金もなければ、学校にも行けないし、おいしいものも食べられない。彼らはその短い一生を、ゴミの山に囲まれて死んでいくのです。
(※現在は状況は変わっていると思いますが、当時の話)

彼らは携帯電話もパソコンも持てない。学校も行けないし就職もできない。パスポートも持っていないから海外にも行けない。人生を変えたくても変えられない。どこかへ逃げたくても、逃げられない。挑戦したくてもできない。

ひるがえって「日本は格差が広がっている」「夢が見られない格差社会」などと言われますが、カンボジアに限らず、私がアジアの諸外国を見てきて感じるのは、日本は世界一格差の小さい国のひとつではないかということです。

日本に「本当の格差」など存在しない

実際、

携帯電話を持てない大人はどれくらいいる?
小学校に行けない子どもはどれくらいいる?
コンビニで買い物できない人はどのくらいいる?
病気になったりケガをしたりしても病院にかかれない人はどのくらいいる?
服を買えない人、裸足で生活せざるを得ない人はどのくらいいる?

つまり「格差、格差」という人は、「本当の格差」がどういうものか知らないのでしょう。世界水準で比較すれば、日本には格差なんてないに等しい。確かに日本もいろいろ問題はありますが、世界の凄まじい格差を知れば、格差だなんて言えなくなります。

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