投資の神様ピーター・リンチが語る「完璧な株の条件」と20のアドバイス=山田健彦

逆張りの好例「1982年クライスラーへの投資」はなぜ成功したのか?

リンチ氏がマーケットの流れに逆らって投資する逆張りの良い例が、1982年から自動車メーカーのクライスラー株への投資です。当時は、誰もがクライスラーの倒産は秒読み状態、と考えていました。

暗く重苦しいこのころ、エコノミストは、まるで自動車販売の不振が永遠に続くかのように話していた。しかし、人々は不況であれ好況であれ、自動車ディーラーのショー・ルームに返ってくるはずだ。よほどのことが起こらない限り、アメリカ人は自動車を買わなければやっていけない

ざっとバランス・シートを調べてみると、クライスラーは、ゼネラル・ダイナミクスへの戦車事業の売却で10億ドル以上のキャッシュを持ち、倒産はまったく大げさな話であることがわかった。クライスラーは、倒産の懸念はあったが、少なくとも2、3年は大丈夫であった。クライスラーは借入金を減らし、損益分岐点近くまで戻っていたので、販売が好転すれば業績の大きな回復が期待できた

しっかりした企業分析が大事ということがよく分かるエピソードです。

投資の神様たちは「バーゲンハンティング」を得意としている

83年の初め、ダウが前年の安値から300ポイント上昇した。テクノロジー株の多くは、今後6、7年は起こりそうもないぐらいの上昇となった。これら高い株価は、ウォール街に熱狂を引き起こした。だが、私はがっかりした。私にとっては、300ポイント下落してくれたほうが、買い場を提供してくれるので、うれしかったのだ。

株価の下落は、真の株式投資家にとって恵みの雨となる。株価の10から30パーセントの下落といったものは、ほとんど取るに足らない。最近の調整は、災難ではなく、低い株価でより多くの株を仕込めるチャンスといえよう。

バフェット氏もそうでしたが、投資の神様といわれている人たちは、ほぼ例外なく株式市場全体が暴落した時に大量の買いを入れる「バーゲンハンティング」を得意としています。これはかなり勇気のいることですが、覚えておいて損はありません。

次回のメルマガでは、リンチ氏の手法によるとどんな日本株が投資対象になるのか、検討していきます。
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資産1億円への道』(2017年3月3日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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資産が1億円あるとゆとりある生活が可能と言われていますが、その1億円を目指す方法を株式投資を中心に考えていきます。株式投資以外の不動産投資や発行者が参加したセミナー等で有益な情報と思われるものを随時レポートしていきます。

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