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ビットコインを叩きのめせ。G20が仮想通貨を目の敵にする納得の理由=E氏

「ゴールドに変えられない紙幣も同じでは?」という疑問

今の日銀券などもそうではないかと思われるでしょうが、それは違います。

古来、通貨は金や銀などの貴金属でした。それが利便性の観点などで、紙幣などに置き換わったのですが、長らく中央銀行発行の銀行券は裏付けとなるゴールドなどの資産への交換が可能でした(兌換と言います)。

米国がゴールドとドルとの交換を止めたニクソンショック以降、ゴールドの兌換はなくなりましたが、その代わり各国中央銀行は主に国債を保有することで銀行券の裏付けを行ってきたのです。

それは日銀を始めとする中央銀行のB/Sを見れば明らかで、銀行券は負債勘定であり、保有国債などが資産に計上されています。

つまり、日銀は国債を担保にして銀行券を発行しているのです。今は国債への交換は行われていませんが、こういう資産の裏付けがあるので、各国の通貨同士の価値比較が可能になり、為替相場が形成されているのです。

一方、銀行券の役割はそれだけではありません。中央銀行が銀行券を管理し、その発行ペースをコントロールすることで国の金融調整が行われています。

銀行券の発行増減でマネタリーベースのコントロールをして、経済の過熱を防ぎ、低迷から脱却させることが可能なのは、銀行券が実体経済全体の決済機能を担っているからですし、それが可能なのは保管や取引の信頼性が担保されているからです。どこに置いていても、流通させても大丈夫なので、金融調節をするとタンス預金などが炙り出されて来たり、預金に回ったりするのです。

コントロールが効かない仮想通貨

では、仮想通貨はこういった機能があるかというと、ほとんどありません。

謳い文句の決済機能は、1取引あたり1000円以上もする高い手数料もあって、現実的な決済手段として成り立ちません。また、保管しているだけで消失してしまう恐れも発覚しました。さらに今回の急落のように、何かあったときに裏付けとなる資産が全くないので、どこまで下がるかすら見えません

上がり続けていれば信頼性はあるでしょうが、資産価値が上がっていれば安心なのは仮想通貨に限らずゴルフ会員権や投機不動産もそうで、一旦下がったときの裏付けが全くないのが問題なのです。

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