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音楽配信サービス「Spotify」が“基本無料ビジネス”の最高峰と言えるワケ=シバタナオキ

有料ユーザーのユニットエコノミクス

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有料ユーザーは、このグラフのような伸びで2017年末時点で7,100万人まで増えています。

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このグラフは、月次の有料サービスの解約率です。解約率は5.1%となっており、グラフを見れば分かる通り、徐々に下がっているのも非常にポジティブな点だと言えるでしょう。

さらに興味深い記載があったので、簡単に紹介したいと思います。

Approximately one third of monthly churn is due to payment failure. Based on historical data from the beginning of 2015 to date, approximately 40% of the Premium Subscribers who churned rejoined within three months, approximately 45% rejoined within six months, and 50% rejoined within 12 months.

解約のうち約1/3は、クレジットカードに課金ができないという、決済に失敗したのが理由のものであると書かれています。

さらに2015年からのデータを見ると、一度解約しても40%の人が3か月以内に、45%の人が6か月以内に、50%の人が12ヶ月以内に再度有料プランに戻ってくる、というデータがあります。

月次の解約率が5.1%というのは低いとは言えないと思いますが、デジタルコンテンツとしては十分許容範囲だと言えると思いますし、それより何より、ほぼ全ての数字で改善傾向にあるという点が、とても魅力的に見えます。

無料ユーザーのユニットエコノミクス

無料ユーザーのユニットエコノミクスも見てみましょう。

先に少し種明かしをすると、実はこの無料ユーザー部分にSpotifyの凄みがあります。

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無料ユーザーのマネタイズは広告でですが、2017年の無料ユーザーの広告からEUR416M(約541億円)の売上があり、YoY+41%と、有料ユーザーからの売上よりも早いペースで成長しています。

さらに有料ビジネスと広告ビジネスの、それぞれの原価を見てみると、広告ビジネスのEUR373M(約485億円)となっており、売上の伸びに対して原価の伸びが非常に低い、つまり、収益性がどんどん高まるビジネスであることがよく分かります。

Next: Spotifyがフリーミアム界の最強モデルである理由

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