fbpx

負の連鎖が続く米ハイテク株、トランプ陣営の権力争いに耐えられるか?=斎藤満

窮地に陥るトランプ政権

このことは、トランプ大統領、フェイスブック双方に大きなリスクとなりうるものです。

トランプ大統領にとっては、ロシア疑惑だけでも大きな問題ですが、ここにフェイスブックの5000万人の個人情報を不正に利用したとなると、ある意味ではロシア疑惑以上に大きな問題となる面があります。大統領にとっても、これは大きな負担となります。

問題は、これが背後の支援勢力であるロックフェラーから流れることはないはずで、いったい誰が何のためにこれをリークしたかです。

明らかにこれは反トランプ陣営による「攻勢」と見られます。議会民主党とともに、トランプ降ろしを画策してくる可能性があります。

まだ油断できないハイテク株の値動き

もちろん、フェイスブックにもザッカーバーグ氏自身にも負担となります。

アマゾンのような大統領からの攻撃はないとしても、その反対勢力、議会民主党から、フェイスブックをターゲットにした個別規制の導入となる可能性も否定できません。

そうなれば株式市場では情報関連中心に、ハイテク株に一段の売り圧力となります。

トランプ陣営の勢力図は

現在のトランプ陣営では、どういう力が主導権を握っているのか、非常にわかりにくくなっています。

ある時はネオコンなど軍事強硬派勢力が優勢に見えましたが、最近では軍部出身の大統領補佐官などの辞任が続き、北朝鮮問題は対話路線に傾斜してきました。

背後の力関係がまた変わったのか、統制力が落ちたのか、一貫した政策理念が見えなくなりました。

Next: 制御できないトランプの個人プレー。日本のハイテク分野にとっても脅威に

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー