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日経平均は年初高値に戻しても、5月以降は2万0347円以下を目指す=伊藤智洋

過去の値動きから2018年の展開が見えてくる

2003年は、年明け後、りそな銀行の救済措置が発表されて、それまでくすぶっていた金融不安が解消されたことで、株価がすぐに上昇を開始しています。2003年は、経済全体に対する刺激策を以前から実施していて、その中で、株価の上値を重くしている要因を直接取り除いたので、すぐに反応しました。本年とは異なるケースのため、参考にしません。

その他の年の値動きを見ると、年の後半に上昇するか、上げ渋るかの違いがありますが、すべての年でだいたい似た展開となっています。

価格が3月、4月まで下げた後、いったん押し目をつけて、4月末から6月までの期間のどこかで戻り高値をつけて、再度、下値を試す流れへ入り、4月までにつける安値を下回っています。

年初に価格が下げて、その下げが2月、あるいは3月まで継続して、値幅の大きな下げ場面になるような年は、最も買われやすい時期に積極的な買いが入り難い状況を示しています。

6月から9月までは上昇する理由がない

そのような状況があるのですから、6月から9月までの下げやすい時期に、価格が上昇を開始する理由がありません。

9月以降は、政策によって、翌年以降を見据えた買いが入ることも考えられますが、それまでの期間、積極的な行動があらわれにくいのは当たり前です。

価格は、4月までに押し目をつけて、上げ傾向のある4月に上昇します。その上げは、4~6月の期間で戻り高値をつけて、再び下値を掘り下げる動きになります。

どの年も、5月以降に下値を掘り下げていますが、4月までの期間で一気に下値を掘り下げる展開にはならず、4月に値幅と日柄の伴った上げ場面を経過しています。

今年の展開は?

本年は、この4月頃の上げを2月から4月にかけて上値、下値を切り下げる格好であらわれると想定していました。

しかし、4月に入り、上値の目安になる場所へ到達した後、想定の通りに戻り高値をつける展開になりませんでした

4月の上旬頃までの優先順位を高くしていたシナリオの通りになりませんでしたが、過去の展開と同様、4月の上げが季節性による上げに過ぎないため、本年も、5月以降に上値を抑えられて、20347円以下を目指す可能性が大きいと考えられます。

Next: 年初の高値に戻す場面があっても、23000円以上を目指す展開にはならない

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