服の寸法は「世界共通」
海外にオンラインの独自販路がないことは不安の種ですが、個人的には心配はしていません。
海外展開しやすいプラットフォームには、扱っている商品に国内外での共通点があることが多いです。
もっとも成功しているのがAmazonでしょう。彼らが最初に売り出したのは「本」です。本は大抵、現地の人が翻訳されていますし、英語が使われている国では英語の本はそのまま売れます。
さて、それでは、ZOZOの場合はどうでしょう。ZOZOの場合は、サイズが明確です。cmは各国で共通の単位です。
また、多くの国で洋服は洗練されてきています。そして、その国の有名人が利用していることは、SNSなどで拡散しやすい状態です。服装に言語は必要ありません。画像でいいのです。
スタートトゥデイは唯一の企業
そう考えると、成功のレールに乗っているように思います。
また、サイズを計測する形で洋服を提供する企業は、海外でもいません。ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは、間違いなく唯一の企業です。
そう考えると、市場をかっさらう可能性は十分にあります。
ちなみに、ZOZOはスーツ市場も押さえようとしているので、相乗効果で指数関数的に売り上げが伸びるように思います。
ZOZOSUITで年間売上「300億円」が見えてくる
公式発表によると、「ZOZOSUITは、7月3日時点で55万3,179枚の配布を終えた」とのことです。そして、7月中に100万枚、今期中に600~1,000万枚の配布を終える予定となっています。
順調に1,000万枚の配布を完了したとしましょう。個人的には、素晴らしい製品だと感じました。そのため、ZOZOSUITを受け取った人のうち30%は顧客になると見込み、年間1万円程度の支出をしてくれると考えると、
1,000万枚(配布数)× 30%(顧客見込み)× 1万(円/年)
= 300億(円/年)
の売り上げをあげることができます。
また、ZOZOTOWNを海外で展開するのではなく、ZOZOブランドのみを展開し、ZOZOTOWNを展開するわけではないことも明言しています。
それも、ZOZOというブランドを確立するうえで、素晴らしい戦略だと思います。
私も長い間、色々な企業を見てきましたが、これだけ地に足の着いた、壮大なストーリーを描けていた会社は、ないのではないでしょうか?