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日本円はもはや安全資産ではない。米ドルからの逃避で揺らぐ世界の通貨バランス

IMFのデータによると、世界各国の外貨準備資産から米ドル資産の比率が下がっています。よく日本円は逃避先に選ばれる安全資産と言われますが、それは間違いのようです。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2018年7月13日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

IMFのデータより、各国の外貨準備から米ドル資産が減少している

徐々に「米ドル離れ」が進んでいる

IMFのデータによると、世界各国の外貨準備資産から米ドル資産の比率が下がっているとのことです。

今すぐに、米ドルが世界覇権通貨から追い出されるとは思いませんが、その地位が脅かされているのは間違いないでしょう。海外報道を翻訳しながらポイントを解説します。

IMFのデータによると、世界各国の外貨準備資産の米ドル資産比率は2018年第1四半期に、再び減少していることがわかった。

米ドル資産の比率は、過去5四半期連続で減少してきた。他方、ユーロ、人民元、英国ポンドの各資産比率は増加傾向にある。

もちろん、米ドルは外貨準備通貨としては最大のものであることは変わらない

出典:U.S. dollar share of global currency reserves fall further – IMF – Euronews(2018年7月1日配信)

しかし、この2018年第2四半期には国際貿易戦争が起きるとの恐怖感から、米ドルは上昇し、ECBは2019年下半期まで利上げはしないことを示唆している。

とは言え、2018年第1四半期の米ドル資産合計は6,499T$で、投資として割り当てられている準備資産の62.48%へと減少している。

前の四半期である2017年第4四半期は米ドル資産は6,282T$で62.72%であった。

過去において、米ドル資産比率が一番少なかったのは2013年第4四半期の61.24%であった。

出典:同上

ユーロ、人民元、円など他の通貨は?

一方、ユーロ資産比率は20.39%となり、前四半期の20.15%より増加しているものの、2009年の28.0%よりも大きく下がっている。

人民元は、このところ3連続四半期で増加しており、1.39%へ増加している。なお、人民元資産比率の報告は約2年前の2016年第4四半期が初めてであった。

英国ポンドは、2015年第4四半期以来で最大の上昇を示して4.68%になった。

日本円は、過去最大だった2002年第4四半期の4.89%から、4.81%へと減少している。

出典:同上

この記事だけでは詳細がわかりづらいので、データをもとに自作のグラフを作成しました。

Next: もはや日本円は安全資産ではない? グラフで見れば一目瞭然

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