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中国は知っている。今に「ハイテク産業」で米国を倒し覇権を握ることを

世界注目する中国インターネット産業

中国のインターネット業界を代表する3企業と言えば、百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、騰訊(テンセント)です。3社の頭文字を取って「BAT」と称され、その急成長ぶりで世界から注目を集めています。

3社はそれぞれ検索エンジン(バイドゥ)、EC(アリババ)、SNS(テンセント)と異なるサービスを主力事業に成長し、いずれも中国では人々の生活に欠かせない存在となっています。

「BAT」と呼ばれるテック企業大手3社は、IoT、VR、フィンテック、人工知能(AI)、ロボット、ビッグデータ等の分野でデジタルエコノミーを拡大させています。

米国ではFAANGと呼ばれるITを代表する企業がありますね。フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグルです。

国を挙げてテクノロジー分野に注力

中国のベンチャーキャピタルもテクノロジー分野に投資を集中させています。中国政府も、企業の成長やイノベーションにインターネットの活用を奨励する「インターネットプラス政策(互聯網+)」を通じ、この分野を支援してきました。

2015年に李克強首相が提唱したインターネットプラスに加え、政府は、AI産業を1000億元(約1兆7000億円)に成長させる目標を掲げています。

2015年3月、中国の国会に相当する全国人民代表大会で、李克強首相が政府活動報告において、「インターネットプラス(互聯網+)行動計画」を提出しました。

インターネットプラス(互聯網+)はつまり、インターネット技術(「モバイルインターネット(移動互聯網)」、「クラウドコンピューティング(雲計算)」、「ビッグデータ(大数据)」、「IoTモノのインターネット(物聯網)」などの新しいインターネット技術全体とほかの産業が結びつくことです。

「インターネット+医療」、「インターネット+物流」、「インターネット+金融」などのように、あらゆる産業と連携し、従来の産業の新たな発展の推進を目指すものです。この「インターネットプラス」の推進が、オンライン決算サービスの急速な普及させたとも言えます。

そのおかげで、自転車シェアリング(共享単車)の爆発的なヒット、デリバリーサービスの充実など、人々の生活スタイルが大きく変化しています。

Next: トランプは中国の何に怒っている? 中国産業が抱える問題点

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