毎週日曜日にアナリスト・証券マン・専門誌記者等が気になる銘柄を紹介するメルマガ『当たり屋は誰だ!!』。“暴落明け”となった最新号ではディフェンシブセクターの医療・薬品関連に着目し、7月に31年ぶりの高値更新となった小野薬品工業<4528>を取り上げています。
あらためてディフェンシブの医療・薬品関連に注目
大波乱の1週間を終えて
大波乱の1週間でした。投資家の皆さま本当にお疲れさまでした。
今回を振り返ってみると、この大波乱に巻き込まれ、大きな損失につながった方や、何とか踏みとどまった方、一方、大きなチャンスをとらえた方など悲喜こもごもの結果となりました。
まだまだ安心はできませんが、本当にお疲れ様です。
米国株式市場の週間ベースでは、ダウ工業株30種平均は1.1%高、ナスダック指数は2.6%高、S&P500種も0.9%高。
1週間での値動きは、ダウは1299.64ドル(前週末比変動率は7.9%)、ナスダックは554.64ポイント(同11.8%)、SP500の126.47ポイント(同6.4%)になっています。終わってみれば、3指数とも2週ぶりの反発で取引終了となりました。
24日(月)のダウの1000ドル安は、VIX指数(恐怖指数)の算出ができなかった際に、コンピューターが通常でないと認識しリスクヘッジのために「売り」と判断。「売り」が「売り」を呼ぶ事態になったことが一因だったとも。
東京株式市場は、週間ベースで日経平均株価は1.5%安、3週続落、TOPIXは1.5%安、3週続落。マザーズ指数は3.9%安、6週続落、日経ジャスダック平均は2.9%安、5週続落。東証2部は1.5%安、5週続落。
1週間の値動きは日経平均株価は1478.52円(前週末比変動率は7.6%)TOPIXは144.91ポイント(同9.2%)。
マザーズは154.99ポイント(同18.3%)日経ジャスダック平均は303.06ポイント(同11.5%)、東証2部市場は527.39ポイント(同11.0%)と異常な値を示しています。かつてめったに見ないような値動きだったと言えるところ、かろうじて、ぎりぎりで踏みとどまった形でしょうか。
株式投資やFX取引、商品(コモディティー)など、資金管理が大切なことを再認識させられたところです。
週末の日経平均株価は200日移動平均線を回復、半値戻し(19330円)を目指しており、達成すれば全値戻し期待が高まってきます。戻せないようですと、揉み合い相場にもなってきそうなところで、二番底模索にも注意が必要かもしれません。
「抗PD-1抗体(オプジーボ)」で脚光の小野薬品、高値更新は31年ぶり
そんな中、今回の大暴落でも75日移動平均線を瞬間割り込みましたが、直近高値からの下落の半値戻しも達成している小野薬品工業<4528>(8/28終値15560円)に注目しております。
同社は1984年に夢の新薬相場で15350円という高値を付けましたが、2010年には3295円に。とても抜けない大天井となっていました。
ところが今年7/21にその高値を31年ぶりに抜き、8/6に16800円の高値を示現いたしました。
今回は新たな免疫治療剤「抗PD-1抗体(オプジーボ)」の将来性が評価されたとも。理想買い(84年)から31年経て、ようやく現実買いが始まったとも言えるのではないかと思っております。
仙台に住む歯医者さんの医者つながりの友人も、この「オプジーボ」は使いたがっているとの話も伝わり、偶然かはたまた必然の引き寄せかとの感覚も……。
中国や新興国の景気減速、為替の影響も関係ないとも言える業種で、長期的な目線でも追える銘柄ではないでしょうか。年後半から来年にかけては、医療・薬品関連が大きな相場に発展するのではないかと思っております。(ハンドルネーム:コロ)
『当たり屋は誰だ!!』(2015年8月30日号)より一部抜粋
※チャートはMONEY VOICE編集部による
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