核合意存続の道はあるか?
EUと英独仏3カ国は、米国に対して書簡で欧州企業への制裁適用除外も求めましたが、米国側は拒否したとされています。
EUと英独仏は今後、イランからの原油輸入継続と効果的な金融取引の在り方を集中的に検討する方針ですが、簡単には結論は出ないでしょう。
石油禁輸も含め、より影響の大きい制裁を米国が発動する11月までに有効策を示せるかが、核合意存続へのポイントになりそうです。
世界経済はますます混乱へ
このように考えると、イランは弱体化への道に着実に進んでいるといえます。
イランの出方次第では、米国はさらに引締めを強めるでしょう。そのうえで、11月としている原油輸入の停止を速めるように、各国に依頼するでしょう。
そうなれば、原油価格は急騰するかもしれません。政治は混乱し、経済への影響も懸念されそうです。
これまでは北朝鮮問題、さらに米中貿易戦争が国際情勢における中心的な話題でしたが、徐々にその中身が変わってきていること理解しておきたいところです。
とにかく、米国が本気であることを理解しておくことが、このイラン問題でのポイントになります。
一方、北朝鮮問題はかなり端に追いやられています――
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- 「米国の本気度を甘く見ない」(8/10)
本記事は『江守哲の「ニュースの哲人」~日本で報道されない本当の国際情勢と次のシナリオ』2018年8月10日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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『江守哲の「ニュースの哲人」~日本で報道されない本当の国際情勢と次のシナリオ』(2018年8月10日号)より一部抜粋
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