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日米株価のピークは過ぎた? 米長期金利の上昇、米中覇権争いの激化が招く大調整=藤井まり子

米国株「今年のピーク」は10月第1週か

アメリカ株式市場は今年に限ってみれば、10月第1週あたりが「頂点」だったかもしれません。

ただし、アメリカの株式ブームがこれで去るというわけではなく、当面、アメリカ株式市場は行ったり来たりの横ばいになる可能性があります。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

ここまでは、「アメリカの景気が良いので長期金利が上昇する。けれども、長期金利の上昇は株価にはマイナス」というお話でした。

ここから、もっと深刻な話をお伝えします。

中国がApple・Amazonに「ハードウェア攻撃」の真相は…

10月4日の夕刻、ブルームバーグは「中国がAppleやAmazonなど30社以上の米企業のサーバーにアクセスできるチップを取り付け、機密情報を取得している」という、とてもショッキングなニュースを大きく報道しました(編注:米国国土安全保障省、被害者とされるApple・Amazonおよびチップを埋め込んだとされる中国企業のSupermicroはこの報道を否定しています)。これはかなりショッキングなニュースです。
※参考:中国、マイクロチップ使ってアマゾンやアップルにハッキング-関係者 – Bloomberg(2018年10月4日配信)
※参考:米政府、AppleとAmazonに同調、Bloombergの「スパイチップ」報道を事実上否定 – TechCrunch Japan(2018年10月8日配信)

米中の「経済覇権をめぐる戦い」は、今後さらに本格化・長期化するかもしれません。

アメリカは、中国製のパソコンや半導体などの部品に25%の関税をかけるどころか、「輸入しない」方向へ向かうかもしれません。

各国経済に広がる波紋

週明け、上海株式市場は大幅下落で始まることでしょう(編注:原稿執筆時点2018年10月7日)。

上海総合指数 日足(SBI証券提供)

上海総合指数 日足(SBI証券提供)

今後の中国の出方がとても気になるところです。新興国株式市場もまだまだ下落を続けるかもしれません。

Next: 日本株のピークも同時に終わったか。今後の見通しは…

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