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男を不幸にする家計の管理。「妻が財布を握る」はなぜ失敗するのか?=俣野成敏

あなたの家庭では、誰が、どのようにお金の管理をしていますか? 大きな資産を築くためには、家計管理が必要不可欠です。代表的な3つの管理方法とそれぞれの利点を知れば、自分にあった管理方法が見えてきます。(俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
30歳の時に遭遇したリストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任する。2012年の独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資活動の傍ら、マネープランの実現にコミットしたマネースクールを共催。自らの経験を書にした『プロフェッショナルサラリーマン』及び『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが、それぞれ12万部を超えるベストセラーとなる。近著では、『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが10万部超えに。著作累計は44万部。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも数多く寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を3年連続で受賞している。

※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2018年7月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

もっとお金があれば…は間違い。なぜ家計管理はうまくいかない?

家計を制する者がお金を制する

もしかして、あなたは「家計管理なんて、家計簿を付けて余計な出費を抑えればいいだけでしょ?」と思っているかもしれません。

実際の家計管理には「3つの方法」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。これをお読みの方の中で、おそらく「3つの方法を比較検討した末に、現在の方法を選んだ」という方はいないでしょう。

ほとんどの方は、何となく今の管理法を選択し、そのまま継続しているのが実情ではないかと思います。

そこで今回は、「家計管理法」についてお届けいたします。ご紹介する家計管理法は、主にご夫婦を対象者としていますが、将来的にご家族と同居される予定の方などにも参考になるでしょう。

家計のコントロールは、資産を形成していく上で不可欠な要素です。

もし、これを自分のものとし、縦横に使いこなせるようになれれば、将来的に「お金がなくなる恐怖」から一歩前進できるのは間違いありません。

無計画ではお金は貯まらない

家族の中に働き手が複数いれば、当然、収入は多くなります。共働き世帯で気をつけなければならないのが、「稼ぎは多いけれど、同じように出ていくものも多い」というパターンです。

まずは、3つあるという家計管理がどのようなものなのかを、見ていくことにしましょう。

転職サイトなどを運営するマイナビが、2014年に自社サイトの会員20~50代の既婚男女325名を対象に、家計管理に関するアンケートを行いました。

アンケートによると、5割近くの家庭で「妻が家計を管理している」との回答が寄せられました。残りの約3割は「夫婦の共同管理」で、約2割は「夫が管理している」という結果です。

最近はいろいろなメディアで、家計管理特集などが組まれており、人々の関心の高さを伺わせます。とはいえ、実際のところはどうなのでしょうか?

試しにAさんご夫婦の事例を見てみると、こんな感じです。Aさん夫妻は、まもなく40代になろうという夫婦共働き世帯です。Aさんたちの家計管理法とは、「家賃は夫、光熱費は妻…」といった感じで生活費を折半し、残りは自分たちの好きなようにしていました。よって、毎月合わせて60万円近くの収入がありながら、ほとんど貯金ができていない有様でした。

Next: いくら収入があっても貯まらない? 家計を守る3つの方法とは

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