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10月の株暴落は序の口? まもなく訪れる世界株式市場の崩壊「第2波」に備えよ

すべての指標が「持続不可能」というシグナルを発している

さて、世界全体の市場を見た場合、いったい何が起こっているのでしょう?

<ACWI>

今年上半期、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)では、1兆ドルが吹き飛びました

ACWIとは、モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が提供している全世界株式指数のことで、日米欧の主要先進国、南アフリカや中国などの新興国の全世界47の株式市場の大型株から中型株までを含む約2,500銘柄で構成されており、全世界株式市場の時価総額約85%をカバーしています。

<MSCIEF>

また、同じくモルガンスタンレーが提供するMSCIエマージング・マーケット・インデックス(MSCIEF)は、1月のピーク時から25%も下落しています。

MSCIEFは、中国・韓国・台湾・インド・ブラジルをはじめとする24の新興国市場の大型株と中型株830銘柄で構成され、中でも中国の構成比率が大きくなっています。時価総額は、世界の株式市場の時価総額の約10%に相当します。

<FTSE全世界指数>

また、今月、FTSEオール・ワールド・インデックス(FTSE全世界指数)は7.3%下落し、2012年のユーロ圏危機のピーク以来、最悪の業績となっています。

FTSE全世界指数は、英FTSE社が提供する広範なインデックスで、世界の先進国・新興国47市場の主要3,000銘柄で構成され、各国市場の時価総額約90〜95%をカバーしています。

<MSCIアジア・パシフィック・インデックス>

オーストラリア・香港・ニュージーランド・シンガポールを始めとする環アジア太平洋地域の先進国の大型・中型株で構成されるMSCIアジア・パシフィック・インデックスは、今年に入ってから5兆ドルの損失を出して以来、下げ基調となっています。

世界規模で資金が株式市場から抜け出している

世界の市場の時価総額の目安を示す重要なすべての指標が下落基調に入ったということは、世界規模で資金が株式市場から逃げ出していることを示しています。

政府債務から企業向け債務担保証券(CLO)、消費者債務に至るまで金利が上昇するにつれて債務返済のコストは高くなり経済を冷やします

中国のシンクタンクも、「中国の家計債務の規模は2008年世界金融危機発生前の米国水準に匹敵する」と指摘しているように、経済成長が鈍化した中国経済が一段と失速し、今後ハードランディングする可能性があることを隠さなくなっているのです。

2017年10月、中国人民銀行の周小川総裁が、ブルームバーグ(2017年10月20日)に、ミンスキー・サイクルの「ミンスキー・モーメント」が迫っていると警告しました。

ミンスキー・モーメントとは、市場に予期せぬショックが起こったとき、今まで隠されていたリスクが一気に表面化し、それまでの楽観ムードが一気に悲観の波に変わって資産価値が崩壊してしまうという変節点のことを言います(※ミンスキー・モーメントについては、当メルマガ第250号パート1〜パート4「東西資源戦争の勃発と中国・ロシアの決済送金システムによる脱SWIFTへの動き」にて詳述)

中国でさえも経済崩壊のリスクを公にして備えを始めているというのに、我が国だけは、現政権下での情報統制が利いているのか、未だに沈黙を守っています。

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