好結果が出れば素直に好感か?発射台は低めに
長い目で見れば円高・ドル安になると考えていますが、短期的には引き続き株価次第でしょう。
この株価を押し下げる大きな要因として米長期金利の上昇圧力がありますが、昨夜のECBイベントで米長期金利は押し下げられていますから、仮に雇用統計が好結果で金利が上昇したとしても、問題なく許容範囲でしょう。
金利が上昇しても素直に株高、そしてドルの買い戻しという流れは維持されやすいと考えられます。
先行指標は悪化も市場は楽観!大幅な修正で波乱も
それでは、いつものように雇用統計の先行指標を確認していきましょう。前回から比べると悪化が目立ちますが、市場は比較的楽観して見ているようで、下振れした時に強めの反応が出る可能性に警戒しておきたいところでしょう。
オールレッド!前月から比べると、全体的にかなり悪化傾向にあります。これを見る限りでは、雇用市場のピークアウト感は明らかなんですけどね。
ただ、繰り返しになりますが、市場はまずまずの結果を想定し、平均時給の伸びも期待しているようです。
期待感がそこそこ高い分、この結果が裏切られる結果になると、強めの値動きが出る可能性もありますから、警戒はしておきましょう。
また、非農業部門雇用者数は2ヵ月続けて30万人を超える数字を記録していますので、前月、前々月と大幅な修正が出る可能性には注意しておきたいところでしょう。
どうしても前月比での比較ですから、速報のヘッドラインで堅調な数字が出ても、前月や前々月分が大幅に下方修正されていると、それで下がることもありますからね。
今回はいつも以上に怪しさがありますから、結果に飛びつかず慎重にトレードした方が良さそうです。