今回は「お金が貯まる小技特集」をお送りします。なぜ、“小技特集”なのかと申しますと、以下の理由からです。まず、今の世の中、収入をいきなり増やすというのは、なかなか至難の技です。一方、投資の分野においては、少しでも早く始めたほうが、それだけ自分に有利になります。“時間”という味方を最大限に活用するために、まずは今ある収入の中から、少しずつでも投資の原資をつくっていこう、というわけです。(俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編)
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2019年3月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
30歳の時に遭遇したリストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任する。2012年の独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資活動の傍ら、マネープランの実現にコミットしたマネースクールを共催。自らの経験を書にした『プロフェッショナルサラリーマン』及び『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが、それぞれ12万部を超えるベストセラーとなる。近著では、『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが10万部超えに。著作累計は44万部。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも数多く寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を3年連続で受賞している。
「スマホは常に最新機種を持て」ほか無駄な出費を無くす具体方法
1. ローンに関する小技
私が現在、金融の専門家とともに共同運営しているマネースクールでは、毎月の収入の25%〜30%を投資に充てることを推奨しています。
仮に手取り給与が25万円なのであれば、7万円ほどを、自己投資を含めた投資資金に充てることを目安にしよう、ということです。
【お金が貯まる小技その1:住宅ローンを繰上げ返済しない】
日本人にとって、馴染み深い住宅ローン。マイホーム購入の際には、ほとんどの人が利用していることと思います。その際にありがちなのが、ボーナスなど「余裕資金ができた際に行う繰上げ返済」です。
「早く返して、借金から自由になりたい」「返せる時に、少しでも返しておこう」というお気持ちは、よくわかります。けれど、ここは冷静に検討されることをオススメいたします。
繰上げ返済をする方の中には、おそらく「自分に何かあった時のために…」と考えている人もいるでしょう。けれども、そうした万一の時のために、通常は住宅ローンを組む際に、団体信用生命保険(団信)に加入するようになっています。
団信は、ローンの中にあらかじめ組み込まれているものと、別途費用がかかるものがあります。フラット35のように、団信が任意になっているものもありますので、自分が団信に加入しているかどうかがわからない方は、一度調べてみてください。
もう1つ、これが大事なポイントなのですが、「住宅ローンの金利は、かなり安く抑えられている」、という点です。
住宅ローン金利は、全期間固定金利のフラット35であっても、融資率が物件価格の9割以下で年利1.3%前後から、9割超えでも年利1.8%前後からと、かなり低く抑えられています(2019年3月現在、利率は各金融機関によって異なる)。
クレジットカードなどで分割払いをすると、だいたい年利15%が普通ですから、この金利は破格の安さだということがお分かりいただけると思います。
<「借金=悪」では決してない>
ところで、当メルマガの執筆目的の1つとして、「投資家思考を身につけていただく=投資家脳をつくる」、ということがあります。
この投資家脳の観点から考えた場合、同じ資金を投入するにしても、より高い利回りが期待できるモノに投資を行うことで、より“生きたお金の使い方”が可能となります。
それは何も、投資商品に投資をするだけとは限りません。たとえばそのお金を、副業を始める際の資金にしてもいいでしょうし、自分自身に投資をすることも、立派な投資の1つです。
決して、住宅ローンの繰上げ返済が悪い、ということではありませんが、資金には限りがあります。ですから、その貴重な資金を活かすためには、よりよい方法を考え、選択していくことが大切です。
日本人は、とかく借金を悪いものだと判断しがちです。けれど「借金ができる」というのは、貸す側からすると、「相手は利子を含めた返済能力がある」、と判断していることになります。
借金は怖い、と思われている人は、「借金とは信用の証でもある」、という意味を知ることで、新たな可能性が開けるのではないでしょうか。