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なぜ低学歴・無職・未婚の若者が成功するという逆転現象が起きているのか=鈴木傾城

低学歴・無職・未婚の若者

億単位のカネをトレードで一気に稼いだ「若年層」というのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。もちろん、そこから外れる人もいる。しかし、少なくとも「高学歴・正社員・既婚」よりも、「低学歴・無職・未婚」の方が圧倒的にデイトレーダーとして成功している

不思議に思わないだろうか?

「低学歴・無職・未婚」と言えば、社会一般から見ると、どうにも使い物にならない人材の代表のような捉え方をされている。実際、こうした若年層が面接に行っても、履歴書を出す段階で跳ねられる。

「低学歴・無職・未婚」=ダメな人間の代表

世間ではこのように扱われている。だから、大半の若年層は底辺でもがいて苦しむことになる。

そうであればトレードの世界でも普通に考えると、反射神経はともかく、判断能力や運に関しては「高学歴・正社員・既婚」の方が有利なような気がするのだが、いったいなぜ逆なのだろうか

実は「低学歴・無職・未婚」という条件は、表社会からは見えない「ひとつの大きな利点」があるのだ。

その利点というのは「失うものが何もない」というものだ。

失うものが何もないのであれば、思い切って大きな取引ができる。有り金すべてを賭けて失敗したところで、「低学歴・無職・未婚」である以上、もともと何も持っていない上に守るべきものもないのだから気軽だ。

大事な職もあり、妻子もあり、いろいろと守るものが多い「高学歴・正社員・既婚」とはそこが違う点であると言える。

ついでに言えば、職業トレーダーとも違う。彼らは失敗したらクビが飛ぶので、バクチのような賭けはできない。しかし、「低学歴・無職・未婚」の若年層は、いとも簡単にそれが「できる」のである。

失敗すればすべてを失う

「低学歴・無職・未婚」の若年層が、一気に勝ちあがって億単位のカネをつかむのは、要するに、失う者が何もない人間が、反射神経と判断能力と運で成り上がったから、という言い方もできる。

そこで、もう1度「10倍3セット」の話に戻りたい。この「10倍3セット」というのは大きなレバレッジを賭けて行うものである。

レバレッジというのは要するに自己資本を証拠金にして取引額を何倍も膨らませることなのだが、FX(為替証拠金取引)では上限はだいたい25倍程度になっている。かつては100倍、200倍も存在していたが、規制された。海外のFX業者に口座があれば、もちろん、日本人も100倍のようなべらぼうなレバレッジをかけられる。

レバレッジをかけると、儲けられる時は大きく儲けられるのだが、そのメリットの裏側には「損すると一気に資金を失う」というデメリットも隠されている。ある一定額の損失が出ると、まず最初にマージンコール(追証)を求められ、入金が為されないとロスカット(強制決済)となる。

ひらたく言えば「損が出たらカネを追加で振り込む必要があり、それができなければ資金をすべて没収される」ということだ。

つまりレバレッジをかけた取引では、そのたびに投入した資金の全額を失う可能性があるということだ。10万円で勝負して10万円を丸ごと失うということもありえる。

Next: 全額を失うリスクに耐えられるか?

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