5年分の株価上昇を吸収する人気優待の休止劇
業績悪化で優待休止、発表翌日はS安張り付き
ココスジャパン<9943>が業績悪化を理由に、4月15日、優待休止を発表。これまでは3月31日と9月 30日の年2回を基準日として、ゼンショーグループ各店舗で利用できる食事優待券、及び飲食代金割引のストックホルダーカードを持ち株数に応じて配布していました。翌16日の株価は一度も寄り付くことなく、S安張り付きで終了しました。
同日開示の「業績予想の修正に関するお知らせ」の通り、2019年3月期の業績予想は大幅な下方修正になる見込みです。このような経営状況に鑑み、検討を重ねました結果、誠に遺憾ながら、株主優待制度を休止させていただくことといたしました。
出典:株主優待制度の休止に関するお知らせ-ココスジャパン(2019年4月15日公開)
<関連銘柄の4月17日の株価>
ココスジャパン<9943>→前日引値1,738円 寄付1,658円/高値1,680円/安値1,632円/引値1,643円
ココスジャパン4月17日の株価動向は?
前日のS安値1,738円からさらに80円安の1,658円で始まり、前場は値幅48円のヨコヨコで推移しました。以前から業績悪化が懸念されており、株価は2018年の高値2,389円で上値を抑えられる形になっていましたが、優待の休止は株価に業績悪化を上回る大きな影響を与えた形となっています。
9943ココス 振り返り
こう見ると11/6の減配が一番のサインになりそう、しかし減配するも株価はネガティブ視されなかった。
18/5/9本決算(増益予想/配当維持)
18/8/6 1Q決算下振れ
18/10/15 大幅通期下方修正
18/11/6 12年ぶり?減配
19/2/4 3Q決算不振
19/4/15 再度下方修正/優待休止— かぶにやん (@kabu2yn) 2019年4月16日
ココスが業績悪化で株主優待を休止するそうで、超絶下方修正なのかと恐る恐る開示を確認したところ、ぜんぜん大したことなかった
今期の外食企業はこのくらい普通だと思うんですが。
なぜこの程度の下方修正で優待を休止するのか意味不明。下方修正を優待休止の理由付けに使っただけのような気が pic.twitter.com/5qySvXGl0Z— 中長期投資家アイル (@Zaimax3) 2019年4月15日
ココスの優待休止に対する投資家の声は…
飲食店で利用できる優待を配布する企業は投資先としても特に人気が高く、優待がなくなった影響による株価下落の大きさに驚きの声が多数上がっていました。とはいえ、人気の高いレストランブランドでもあることから、今後は親会社によるTOBの可能性や株主数の動向などにも注目が集まっています。
ココス優待休止か。
(廃止ではなく休止)
有利子負債0円。
利益余剰金18499百万円。
自己資本比率81.2%。
下方修正しても黒字は維持。
最大20億円の自社株買いを同時に発表。
ゼンショーが親会社で50.38%保有。
単純に考えて自社株買いよりも優待継続の方が株主の為では?
近い将来TOBあるかも?— ゆきぽん (@slash_silver) 2019年4月15日
優待で値持ちすることをまた証明させられた
— はまなか (@hamanaka334) 2019年4月16日
ココスはかつて持ってて、初めて立会外分売を利用して買った銘柄だった
優待休止でどのくらい株主数に変化が出るか興味ある
サイゼリヤの優待変更共々外食株の動向のいいサンプルになりそう pic.twitter.com/wFn45XruIq
— ふ~たん@ (@s_fuutan) 2019年4月16日
優待廃止(と減益)で5年分の常勝ゼンモか
もしココス1本全力でやってた人おったら、俺のアベノミクスは一体なんだったんだって気分やろな、、、 pic.twitter.com/b7f7zsP5gl
— エレフォロ(99.51) (@elefolo2) 2019年4月16日
ココスのこの価格って、心理学でいうアンカリング効果なのかな。定価千円より定価二千円半額の方が売れるという。
買っている人の気持ちは理解できないが、優待族の皆さんには良い逃げ場所なって良かった。— 電子書籍個人投資家の逆襲、著者ウルフ村田さんから、貧乏人と認められました。 (@kanebo162) 2019年4月17日