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悪夢の民主党政権と罵ったら、実は安倍政権のほうが悪夢だと判明した18年GDP結果=今市太郎

戦後最大の拡大で実質GDPの伸びは0.6%ぽっきり

一方、内閣府が御用学者だけ集めて行う景気判定会議では、アベノミクススタート以来の景気が戦後のいざなぎ景気を超え、さらにいざなみ景気まで超えて拡大期間が延長したと判定しています。

ですが、蓋を開いてみれば2018年の実質GDPの伸びは0.6%ぽっきり。生活実感に近い名目GDPでも0.5%増に過ぎないことが判明したわけです。

この数字とて嘘か本当かわかりませんが、すでに弄りに弄ってもこの程度の数字しかでないのに、戦後最大の景気拡大であったわけです。

どちらも内閣府が発表しているデータですが、いったいどう説明されるのでしょうか。

民主党政権より、足元の安倍政権のほうが悪夢に近い

ここのところ安倍首相は「悪夢の民主党政権」という言葉をしきりにつかって、過去の民主党政権時代の成果を悉く揶揄する発言を連発しています。

盟友のトランプ大統領も対立する政党と中心人物にはめちゃくちゃな暴言を吐くわけですから、政治家が敵対する勢力を揶揄するのは世界標準で、それほど驚くべきものではないのでしょう。

ただ、実質GDPという経済評価の根本的な数字を追いかけてみますと、民主党政権時代が悪夢とばかりは言えないものがあり、ややもすれば2012年からの安倍政権のほうがさらに悪夢になりかかっていることがわかります。

安倍政権は、ほかの政権を迂闊に揶揄するとブーメランになって自分の頭の後ろに直撃することをよく考えて発言するべき状況です。

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