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悪夢の民主党政権と罵ったら、実は安倍政権のほうが悪夢だと判明した18年GDP結果=今市太郎

内閣府が20日に発表した1-3月期のGDP速報値は予想外のプラス成長となりました。しかし、この嘘か本当か判らないGDPの数字を細かく眺めてみますと、安倍首相が口にする話とGDPの成果実態に、かなりの齟齬が発生していることが見えてきます。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年5月21日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

政府の言う「戦後最大の景気拡大」でも、GDPはたったの0.6%増

GDPプラス成長に忖度が見える…

注目の1~3月GDPの速報値が発表されました。

内閣府が5月20日に発表した1~3月期のGDP速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比0.5%増、年率換算では2.1%増となり、2四半期連続のプラス成長を示現しています。

民間予測の中央値は前期比0.1%減で、年率では0.3%減ではないかとされていたわけですから、予想外にいい数字となったわけです。

しかし毎回お伝えしているように、日本が世界に誇る国家統計疑惑の殿堂・内閣府の発表ですから、10月の消費増税完全実施に向けて忖度した数字でしたと言われても「ああ、そうですか」と納得するぐらいのもので、特段数字が改ざんされていても、もはや驚くべき状況ではないといえます。

ただ、個人消費はマイナスですし、輸出も輸入も減少した中で、とくに輸入が大きく減ったことが見かけ上のGDPの成長率を支える形となっており、またなんともインチキくさい仕上がりになっていることは確かです。

恐らく今後、確報値・確々報値がこの先でてくると、「本当はマイナスでしたごめんなさい」という、とんでもない修正が入る可能性は十分にありそうな状況です。

しかし、恐らくこの数字をもって、消費税の増税は無理やり実施の運びとなるのでありましょう。

しかし、この嘘か本当か判らないGDPの数字を細かく眺めてみますと、安倍首相が口にする話とGDPの成果実態に、かなりの齟齬が発生していることが見えてきます。

アベノミクスの成果はあったのか?

過去12年間の国内実質GDPの推移を見てみましょう。今回の四半期速報値とともに発表された2018年の実質GDPを加えると、次のようになります。

2007年: 1.65%(福田内閣)
2008年:-1.09%(麻生内閣)
2009年:-5.42%(リーマン危機後:民主党政権)
2010年: 4.19%(金融危機後のリバウンド)
2011年:-0.12%(東日本大震災)
2012年: 1.50%(野田内閣 → 安倍内閣)
2013年: 2.00%(アベノミクス開始)
2014年: 0.34%(消費税増税)
2015年: 1.11%
2016年: 1.03%
2017年: 1.51%
2018年: 0.6%(戦後最大の景気拡大)

上記推移を見ると、2013年のアベノミクス開始時に実質GDPが大きく伸びています。しかし、政権が交代していきなり実質GDPが高い伸びを示すなどということはありえないわけで、実は2011年の東日本大震災のおかげて復興事業の莫大な公共投資が増えたことが実質GDPの増加に寄与したわけです。

厳密にいえば、この投資のために国債が発行され、裏で日銀が粛々と買っていただけです。流行りのMMT理論(現代金融理論)的に言えば、十分に成長なのかも知れません。しかし、別に安倍内閣でなくても復興投資は行われていたはずで、たいした成果でないことはあきらかです。

端的に言えば、アベノミクスの政策とはなんら関係はありません。

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