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反安倍派・菅野完氏の強制わいせつ未遂事件、本当に未遂か?7年前の事件で書類送検のワケ=世に倦む日日

陰謀論を信じるのは愚か

捜査を担当した所轄刑事(司法警察員)からすれば、客観的に見て、この事件が和解で決着する可能性は十分に計算したはずだ。

菅野完が被害者の要求を受け入れれば、その時点で即、民事も刑事も沙汰止みになったからである。

したがって、安倍官邸の指図でどうのと匿名左翼が陰謀論を垂れるのは、まさに阿修羅掲示板のレベルの低さの反映と言うしかなく、大衆の趣味・俗癖と苦笑するしかない。

「容疑を大筋で認めている様子」との報道も、どうやら違う?

被害者からすれば、事件発生から7年、告訴から3年経って、ようやく書類送検まで辿り着いた。菅野完が起訴され、裁判で有罪になるのは確実で、巷では軽い罰金刑になると言われている。

4月11日、警察の取り調べを受けた菅野完は記者会見を開き、コメントを語った動画をニコ動に配信させている。それを見ると、子細(事実関係)については争うつもりはないと言い、容疑を大筋で認めている様子と伝えられたが、昨日(22日)のツイートではまった違うことを言っている。

「お相手さんは、キスしたとか押し倒したとかいうてるがそんな事実はない。口説いたのは口説いた。その時に不快にしたろう。それは謝る。その上で、『家行って口説いた』ことが強制わいせつや言うのなら、厳罰に処してくれ」と開き直っている。

被害者を「押し倒した」事実まで否定していて、この口上には驚かされた。おそらく裁判でこの主張を陳述し、強制わいせつ未遂の行為を否認し、無罪を言い張るつもりなのだろう。

無罪を主張

私はてっきり、菅野完が「キスした」「押し倒した」事実は認め、この線で事件認識を確定させているものとばかり思っていたので、それすら否定して無罪を主張とは恐れ入る。そこまで潔白を言うなら、なぜ民事を上告しなかったのだろう

菅野完の口調は自信満々で、何やら、証拠不十分で検察が不起訴処分にすると確信しているように見受けられるが、それはあまりに傲慢で自信過剰というものだろう。

民事で地裁と高裁が事実認定して、菅野完の不法行為を認め、被害者の主張を認め、菅野完の反論を退けている以上、裁判所が事実認識を覆すはずがない。司法は一つだ。このことは、しばき隊リンチ事件を考察した際も指摘した。

Next: 本当に「キスした」「押し倒した」だけで済んでいたのか?

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