被害者がもう1人
私がこのような憶測を抱くに至った根拠の1つは、山崎舞野がブログで紹介しているところの、菅野完に関するもう1人の被害者の存在がある。
時期は同じ7年前の夏で、反原連の官邸前デモが世の脚光を浴びていたときだった。
ブログの記事では、Bとして登場する被害者女性に菅野完が何をしたのか、詳しくは書かれていない。
マインドコントロールされたとか、夥しいメールと電話を受けて要求に従わされたとある。これだけだと、単に菅野完の「社会運動」の同志になって手伝ったというだけで、性暴力の犯罪要件が該当する部分はない。
だが、もしこの女性Bが女性Aと同じほどのトラウマを受け、人生を狂わせる重い被害に苦悩しているのなら、そこには女性Aと類似した苛酷な事実経過があったと想像してよいだろう。
女性Bの問題が出たのは管見では前述のブログが最初で最後で、その後は何も音沙汰がなく、訴訟に出たとか告訴をしたとかの報を聞かない。コストとリスクが大変だから泣き寝入りしたのだろうか。
疑わざるを得ない「計画性」
女性Aの事件を見たとき、すぐに直観するのは、伊藤詩織事件の山口敬之と同じで、手口の周到さと巧妙さであり、計画性の要素である。
やり慣れている、場数を踏んでいるという感覚だ。成功体験を積んでいて、性的暴行のノウハウと自信を持っていると疑わざるを得ない。偶然的な思いつきの咄嗟の犯罪行動だとは思えない。
仮に、7年前の菅野完の行動が常習性を帯びたものであったとして、いわゆる寸止めで済ます未遂行為を、こうしてAにもBにも、CにもDにも全員に行っていたのだろうか。
であるとすれば、奇怪な趣味性癖と言わざるを得ない。紙幅が尽きた。次回、しばき隊との関連で菅野完の性的暴行事件を考えてみたい。
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『世に倦む日日』(2019年5月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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