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この株安は清原ショック?いやいや、米大統領選「サンダース・ショック」かもよ

社会主義的な主張で若者の熱狂的な支持を集めているバーニー・サンダースさんが米大統領になった場合、徹底的に株式市場を敵視することから、株価は大暴落すると思います。実際、本日(2/3)アメリカ市場が弱く返ってきた理由は、このサンダースさんが大統領になる可能性を織り込み始めたせいでしょう。(『KA.Blog』)

米大統領選の行方~サンダース候補躍進ならアメリカ株価暴落も

日銀ETF買いでも下げ止まらず、「マイナス金利」発表前の水準に

眠れない日経平均は本日(2/3)大幅続落。前日のNYは原油の下落からエクソンモービルが設備投資の大幅削減を発表したことなどで軟調。WTI先物は再度30ドルを割り込んで、ドル円も120円割れに。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。為替が一段と円高に振れ、それに合わせて株価も売られました。一時600円を超す下げ幅に。後場にはお約束の日銀ETF買いは出ましたが、相変わらず焼け石に水。その後再び売り直される格好になりました。売買高は31億株台、売買代金は3.1兆円台と高水準。

投資判断は「やや買い」。本日(2/3)はまた相場が急落で、結局緩和発表前の水準に戻してきました。やれやれですね。ボラの高い展開が続きます。

「今回の追加緩和は良かったんじゃないか」と言われると思いますが、私はまた繰り返しになりますけれど、少なくとも株式市場に対する効果としては懐疑的です。無論、効果は一定量あるでしょう。ただそのルビコン川を渡った分に対して受ける費用対効果は薄いのではないでしょうか。

何故なら昨年12月からの流れが示したように、もう世界的に緩和は通用しない世の中になってきているからです。

「そんなこと言ったって、実際に株価は上がったじゃないか」と言われそうですが、短期的にはそうだとしても、実際の大きな流れは違うということです。実際、マイナス金利はヨーロッパでとっくに導入されていますが、それで何か変わったか?というと変化はありません。

恐らく3月にまたECBが追加緩和をやったら、株は下がるのではないでしょうか。もうリズム的に「追加緩和が無いと思った時に追加緩和があったら上がり、あると思った時にあったら下がるだけ」という話のようにも思います。

そもそも足元までの株安要因は外部環境の悪化によるものだというのは皆意見の一致するところだと思いますが、それが改善されていない以上、国内要因だけで反発するというのは虫が良すぎます。

緩和発表のタイミングは悪くなかったが――

タイミングとしては黒田さんらしいサプライズなタイミングでした。最初のバズーカが13年4月→2発目が14年10月、これで次私が前に予想していたように16年4月だったら「なんだ、1年半おきにやるのか」という冷めた見方が市場に出てきて、今度17年10月の政策が難しくなるところでした。

ところが、今年から展望レポート発表を年4回に変えたので、1年半毎にする必要が無くなりました。逆に言えば、そのルーチンを変えたかったので、今年から4回に変えたのかも知れませんね。

というわけで、サプライズ好きの黒田さんやドラギさんにしてみれば「しめしめ」かも知れませんが、1発目、2発目共に株式市場への効果は一ヶ月半くらいは続いたものの、その後一旦発射当日高値辺りまで下がってきました。特に今回は下落トレンド時の発射ですし、効果は一段と薄いとみられます。

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