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韓国ウォンの下落が止まらない。3度目の通貨危機目前で日本を巻き込む経済崩壊へ=今市太郎

盤石ではない韓国の外貨準備

足元での韓国銀行の外貨準備高は4,000億ドルを突破しており、しかも過去最高を記録していますから、IMFが勧告する適正外貨準備高の水準を一応は上回っており、すぐに心配すべき状況ではないようにも思われます

しかし、韓国の保有する外貨の9割以上は有価証券であり、さらにそのうちの6割は米債ということになりますから、万が一韓国がデフォルト危機に陥った場合には米債が売られることになり、市場にも決して少なくない影響がでそうな状況です。

円高、日本企業の業績悪化ほか被害は広がっていく

まず確実にリスクオフで円高が進むことになりますし、年間6兆円の輸出実績があることから日本の企業にもかなりの影響が出ることは免れないはず。

巷で異常に高まる国民の嫌韓状態とは別に、韓国に万が一の金融危機の状況が示現した場合、日本に与える影響はかなり大きくなることを意識しておく必要がありそうです。

そうでなくても円高に動きやすいドル円は、こうした余分なエレメントが機能しはじめるといきなり100円方向に動き出すリスクがかなり高く、厳重な注意が必要になってきています。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

すっかり政府も韓国を敵視する状況に陥っていますが、冷静に経済と金融市場を考えたとき、韓国が金融危機に陥ったとして、そのまま放置していてプラスになることが起きるとは思えず、今の状態が継続することに非常に大きな危機感を覚えるところです。

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