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市場の成長にも期待できる、中古住宅の流通プラットフォーム「カウカモ」の魅力とは?=シバタナオキ

カウカモ売上総利益・急増の因数分解

ツクルバの決算資料は非常に読みやすく、内容も素晴らしいのでもう少しだけ詳しく見ていきましょう。

中でもこのスライドは大変分かりやすくて素晴らしいと思いました。

出典:同前

出典:同前

財務KPIとしては「営業利益」が一番重要で、営業利益は売上総利益と営業利益率の2つで決まります。

さらにそれを事業KPIに分解すると、GMV(総流通金額)、テイクレート(GMVに対する売上の割合)、 CPA(広告効率)、営業生産性に分解できます。

さらに、GMVは会員MAU(月間アクティブ会員数)、MAU成約率、単価の3つに因数分解できると書かれています。

私の過去の記事でも、ラクスルやクラウドワークスの事例を挙げて、「因数分解スライド」を取り上げたことがありますが、ツクルバのこのスライドは2社に匹敵するレベルでとてもわかりやすい内容になっています。

出典:同上

出典:同上

実際に売上総利益を因数分解したのがこちらのスライドになります。売上総利益が前年同期比+165%で伸びている背景は2つに分解できます。

ひとつ目は、会員MAUが+77%で伸びている点で、もうひとつは会員MAUあたりの売上総利益が+49%で伸びているという点です。この2つの掛け算が売上総利益全体の成長につながっているという説明がなされています。

出典:同上

出典:同上

ビジネスモデルとしてはこの図にあるようなマーケットプレイス型のモデルです。図の右側に記載されている通り、売主が増えると、欲しい住まいが増え、それによってユーザーが集まり、最終的に早く適切な価格で売れるという具合に、サイクルが変わっていくことになります。

インターネットやEコマースが登場した当初、「ネットで物など売れるはずがない」と言っていた人たちもいたと聞きますが、読者の方の中でも中古不動産がネットで売れるわけがないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんので、ここからはカウカモのビジネスのユニットエコノミクスを詳細に見てみたいと思います。

これらの数字を見れば、本当に不動産がネットで売れるということを理解できる方が増えるのではないかと考えています。

この記事は、マーケットプレイスビジネスに関心がある方、不動産ビジネスを担当されている方、高額商品をネットで売ることに関心がある方に役立つ内容になっています。

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カウカモのユニットエコノミクス

●●あたりのユニットエコノミクス

■■あたりのユニットエコノミクス

まとめ

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image by: CapturePB / Shutterstock.com

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『決算が読めるようになるノート』 2019年10月10日号『Q. カウカモは中古住宅売買を1件仲介するといくらの売上になる?』より抜粋
※記事タイトル・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による

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